3階建ての家に向く無線LANルーター 徹底比較 2026年版|5GHzと2.4GHzの速さで見極める4機種
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今回比較するのはこちらの4機種
エレコムWi-Fiルーター 2026年モデル(WRC-BE36GS)
ASUSPro 2026年モデル(RT-BE3600J)
IODATAWi-Fiルーター 2026年モデル(WN-7T100XXR)
バッファローAirStation 2026年モデル(WSR-3000AX4L)
- 発売2026年6月
項目ごとの比較
無線LAN規格
ルーターが対応する無線LANの通信方式を並べた欄です。IEEE802.11axはWi-Fi 6、IEEE802.11beはWi-Fi 7と呼ばれる規格です。ルーターとつなぐ機器の両方が対応していてはじめて、その規格でつながるのです。
WRC-BE36GS、RT-BE3600J、WN-7T100XXRの3機種は規格欄にIEEE802.11beまでが並び、WSR-3000AX4LはIEEE802.11axまでです。beに対応したスマホやパソコンを持っていれば、3機種とはbeでつながることになります。手元の機器がaxまでの世代なら、どのルーターともaxでつながるわけです。この欄の違いが効いてくるのは、be対応の機器が増えてからでしょう。
これからbe対応のスマホやパソコンをそろえていくつもりなら、WRC-BE36GS、RT-BE3600J、WN-7T100XXRの3機種から選ぶのが筋といえます。手元の機器がaxまでで当面買い替えないなら、この欄よりも5GHz帯と2.4GHz帯の速さを見比べてみてください。
最大通信速度(5GHz)
5GHz帯でルーターが出せる通信速度の上限です。5GHz帯は2.4GHz帯より速度を出しやすい反面、壁や床を越えると電波が弱まりやすい帯域だといえます。
WRC-BE36GS、RT-BE3600J、WN-7T100XXRは2882 Mbpsで並び、WSR-3000AX4Lの2401 Mbpsより481 Mbps高くなっています。上限に余裕があるほど、速い回線の力を無線でも引き出しやすくなります。同じ階や近い部屋を5GHz帯でつなぐことが多い家ほど、この差が生きてくるでしょう。
5GHz帯の速さを重視するなら、WRC-BE36GS、RT-BE3600J、WN-7T100XXRの3機種が候補になります。3機種はこの欄では横並びですから、2.4GHz帯の速さや本体の大きさで選び分けていきましょう。
最大通信速度(2.4GHz)
2.4GHz帯でルーターが出せる通信速度の上限です。2.4GHz帯は5GHz帯より速度の上限が低い代わりに、壁や床があっても電波が届きやすい帯域です。そのため、3階建てで離れた階とつなぐときに頼りになる帯域といえます。
WN-7T100XXRは1377 Mbpsで、WRC-BE36GSとRT-BE3600Jの688 Mbpsより689 Mbps高く、WSR-3000AX4Lの573 Mbpsとは804 Mbpsの差があります。離れた階を2.4GHz帯でつなぐ場面が多い家には、心強い値でしょう。その一方で、WN-7T100XXRは4機種でいちばん大きく重い機種なので、この速さは置き場所を確保することと引き換えになるわけです。
2.4GHz帯の上限がいちばん高いのはWN-7T100XXRで、WRC-BE36GSとRT-BE3600Jが同じ値で続きます。上の階や下の階まで2.4GHz帯でつなぐことが多いなら、本体の大きさを受け入れてWN-7T100XXRを選ぶかどうかが分かれ目になるでしょう。
ストリーム数
ストリーム数は、ルーターが同時に使えるデータの通り道の数です。通り道が多いほど、一度に送れるデータの量に余裕が出るわけです。
5GHz帯ではWRC-BE36GSが3ストリームで、ほかの3機種より多くなっています。それでも、5GHz帯の最大通信速度はRT-BE3600JやWN-7T100XXRと同じ値です。ストリーム数だけで速さが決まるわけではない、ということですね。一方、2.4GHz帯ではWN-7T100XXRが4ストリームと多く、2.4GHz帯の最大通信速度が4機種でいちばん高いこととも重なっています。
2.4GHz帯の通り道を多く取りたいならWN-7T100XXR、5GHz帯の通り道を多く取りたいならWRC-BE36GSという見方ができます。RT-BE3600JとWSR-3000AX4Lは、どちらの帯域も2ストリームずつで、この欄では同じ構成といえます。
本体の大きさ
WRC-BE36GSとWSR-3000AX4Lは、いちばん短い辺が36 mmと40 mmの細身の形です。棚のすき間のような限られた場所にも収めやすいでしょう。WN-7T100XXRは4機種の中で飛び抜けて大きく、置く場所をあらかじめ用意しておく必要があります。そのかわり、2.4GHz帯の速さでは4機種でいちばん上にいる機種です。
置き場所が限られているならWRC-BE36GSかWSR-3000AX4L、もう少し広さを取れるなら中くらいの大きさのRT-BE3600Jが選びやすいでしょう。WN-7T100XXRは、まとまった置き場所を用意できる家で選びたい機種です。
質量
WSR-3000AX4Lの330 gとWRC-BE36GSの340 gは10 gしか違わず、4機種の中では軽い2台です。軽いほど、高い棚の上に置いたり、電波の届き方を見ながら置き場所を変えたりしやすいといえます。その点、WN-7T100XXRはWSR-3000AX4Lより1470 g重いので、しっかりした台に据えて動かさない使い方になるでしょう。
軽さではWSR-3000AX4LとWRC-BE36GSが並び、RT-BE3600Jがそれに続きます。規格欄にIEEE802.11beまで並ぶ3機種の中で軽さを優先するなら、WRC-BE36GSを選ぶのが自然でしょう。
5GHzの速さでは3機種が横並びになります
5GHzの最大通信速度は、WRC-BE36GS・RT-BE3600J・WN-7T100XXRの3機種がいずれも2882 Mbpsで、メーカーが違っても上限はぴたりとそろっています。WSR-3000AX4Lは2401 Mbpsなので、3機種とは481Mbpsの開きがあるわけです。
3階建ての家で家族が別々の階から同時に動画を見る場面を思い浮かべると、上限に余裕がある3機種のほうが安心感はあるでしょう。
注目したいのは、WSR-3000AX4Lが2026年発売の新しいモデルだという点です。新しいほうが速いと考えがちですよね。
しかし最大通信速度で見ると、この4機種の中では最も控えめな位置にあります。発売時期よりも、数字そのもので比べるのが確かといえます。
離れた階まで考えるなら2.4GHzの速さも比べておきましょう
2.4GHzの最大通信速度になると、4機種の差ははっきり開きます。WN-7T100XXRが1377 Mbpsで抜きん出ており、WRC-BE36GSとRT-BE3600Jの688 Mbpsを689 Mbps、WSR-3000AX4Lの573 Mbpsを804 Mbps上回ります。
5GHzでは並んでいた3機種も、この帯域ではWN-7T100XXRだけが一段上にいるのです。
3階建ての家では、ルーターを置いた階から離れた部屋の機器が2.4GHz帯でつながっている、ということも珍しくないでしょう。そうした機器の通信も速くしたいなら、WN-7T100XXRの数字は大きな魅力になるはずです。
一方、WRC-BE36GSとRT-BE3600Jは2.4GHzでも横並びなので、この2機種で迷った場合は別の観点で選ぶことになります。
ストリーム数を見ると、2.4GHzはWN-7T100XXRが4で、ほかの3機種の2より2つ多くなっています。5GHzに目を移すと、3ストリームなのはWRC-BE36GSだけで、残る3機種は2といえます。
ただ、WRC-BE36GSの5GHzの最大通信速度はRT-BE3600J・WN-7T100XXRと同じ2882 Mbpsなので、ストリーム数の差は最大通信速度の値には表れていないことになります。
本体の重さは330 gから1800 gまで大きく開いています
置き場所を考えるうえで見ておきたいのが、本体の外形と質量です。いちばん軽いWSR-3000AX4Lは330 g、いちばん重いWN-7T100XXRは1800 gで、その差は1470 gにもなります。
WN-7T100XXRは寸法も240x268x70 mmと大柄なので、置くなら天板の広い棚や台を用意しておくと安心でしょう。
WRC-BE36GSは36x160x128 mmで340 g、WSR-3000AX4Lは40x148x133 mmで330 gと、この2機種は寸法も重さも近い値に収まっています。どちらも一辺が40 mm以下と薄いので、本棚のすき間のように限られた場所にも置きやすいのではないでしょうか。
RT-BE3600Jは140x140x70 mmで511 gと、軽い2機種と重いWN-7T100XXRの間に位置するといえます。
電波を届けたい階に合わせて置き場所を決めたいのは、3階建ての家ならではの悩みですよね。速さの数字が同じ機種どうしでも、外形や重さが違えば置ける場所は変わってきます。
速さの比較で候補を絞ったあとに、置きたい場所の広さと照らし合わせてみてください。
まとめ
通信の速さを重視するなら、5GHzの最大通信速度が2882 MbpsでそろうWRC-BE36GS・RT-BE3600J・WN-7T100XXRの3機種から選ぶのがよいでしょう。なかでもWN-7T100XXRは2.4GHzでも1377 Mbpsと4機種でいちばん速く、2.4GHzでつなぐ機器の速さまで求める人には心強い一台といえますが、本体は1800 gと4機種でいちばん重くなります。
WSR-3000AX4Lは速さでは3機種に及ばない一方、本体は330 gと4機種でいちばん軽く仕上がっています。
目的別に選ぶなら
通信の速さを重視したい
エレコム Wi-Fiルーター 2026年モデル(WRC-BE36GS)
ASUS Pro 2026年モデル(RT-BE3600J)
IODATA Wi-Fiルーター 2026年モデル(WN-7T100XXR)
| 最大通信速度(5GHz) | 2882 Mbps |
|---|
WRC-BE36GS・RT-BE3600J・WN-7T100XXRの3機種は、5GHzの最大通信速度がそろって2882 Mbpsで、WSR-3000AX4Lの2401 Mbpsを481Mbps上回ります。オンライン会議や大きなファイルの送受信、動画の視聴が家の中で同時に重なる家庭ほど、この上限の高さが余裕として効いてくるでしょう。
3機種の間では5GHzの速さに差がないので、ここから先は2.4GHzの速さや本体の大きさで絞り込んでみてください。
どれを選ぶべきか
エレコムWi-Fiルーター 2026年モデル(WRC-BE36GS)
5GHzで2882 Mbpsの速さを確保しながら、本体は340 gと軽めに収めたい人に向いているでしょう。5GHzのストリーム数は4機種で唯一の3ですが、最大通信速度の値はRT-BE3600J・WN-7T100XXRと同じです。
2.4GHzは688 Mbpsで、WN-7T100XXRより689 Mbps低い点は弱みといえます。
ASUSPro 2026年モデル(RT-BE3600J)
5GHz・2.4GHzとも最大通信速度はWRC-BE36GSと同じで、その速さを140x140x70 mmの本体で置きたい人に向いています。質量は511 gと、WRC-BE36GSより171 g重くなる点は押さえておきましょう。
2.4GHzの688 MbpsはWN-7T100XXRに届かないため、2.4GHzでつなぐ機器が多い家庭では物足りなさが残るかもしれません。
IODATAWi-Fiルーター 2026年モデル(WN-7T100XXR)
5GHzの2882 Mbpsに加えて、2.4GHzも1377 Mbpsと4機種でいちばん速いので、どちらの帯域でも速さを妥協したくない人に向いているでしょう。2.4GHzのストリーム数も4で、ほかの3機種より2つ多くなっています。
一方で本体は240x268x70 mm、質量は1800 gと4機種で最も重く、置き場所にはそれなりの広さと丈夫な台が必要になるはずです。
バッファローAirStation 2026年モデル(WSR-3000AX4L)
本体は330 gと4機種でいちばん軽く、40x148x133 mmと薄い形なので、限られたすき間にも収めやすいといえます。ただ、2026年発売の新しいモデルでありながら、最大通信速度は5GHzが2401 Mbps、2.4GHzが573 Mbpsと、どちらも4機種で最も低い値です。
速さより軽さや置きやすさを優先したい人なら、候補に残してもよいのではないでしょうか。



