ハイセンスの新型55C55Sは買い?|新旧の差は小さく、音と省エネで分かれる55V型5機種
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今回比較するのはこちらの5機種
ハイセンステレビ 2026年モデル(55C55S)
- 発売2026年6月
- パネルの種類4K液晶テレビ
- 画面寸法55 V型(インチ)
ハイセンステレビ 2025年モデル(55C55R)
- 発売2025年10月
- パネルの種類4K液晶テレビ
- 画面寸法55 V型(インチ)
SONYBRAVIA 5 2026年モデル(K-55XR53)
- 発売2026年8月
- パネルの種類4K液晶テレビ
- 画面寸法55 V型(インチ)
REGZAREGZA 2026年モデル(55ZX3S)
- パネルの種類4K液晶パネル(RGB Mini LEDバックライト)
- 画面寸法幅 121.0cm,高さ 68.0cm,対角 138.8cm
TCLテレビ 2026年モデル(55T6D)
- パネルの種類種類: 4K液晶テレビ
- 画面寸法55 V型(インチ)
項目ごとの比較
パネルの種類
パネル種類: VAパネル
液晶テレビは、パネルそのものは光らず、背面のバックライトの光を液晶で通したり遮ったりして映像を作ります。そのため同じ液晶でも、バックライトの作りやパネルの方式によって、明暗や色の出方が変わってくるわけです。
5機種とも4Kの液晶で、パネルの種類としては同じ土俵に並んでいるといえます。REGZA 55ZX3SのRGB Mini LEDバックライトやTCL 55T6DのVAパネルは、それぞれがどんな作りなのかを知る手がかりとして見ておくとよいでしょう。
画素数
5機種とも3840x2160で、表記が違うだけで値は同じです。細かさの面では、どれを選んでも同じ4Kの画素数がそろっているわけです。
倍速・駆動方式
倍速駆動は、1秒間に画面を書き換える回数を増やし、スポーツのような動きの速い映像の残像やぶれを抑える仕組みです。Hzの値はその書き換えの回数を表し、VRRはゲーム機から届く映像のコマの速さに合わせて書き換えのタイミングを変え、カクつきや画面のずれを抑える機能を指します。
書き換えの回数が増えるほど、サッカーのボールや流れるテロップのような速い動きを目で追いやすくなるのです。その一方で、間のコマを補う処理が強く効くと、映画の動きが滑らかになりすぎて、フィルムらしい質感が変わったと感じる人もいるかもしれません。
SONY K-55XR53は倍速駆動パネルを、REGZA 55ZX3Sは120Hz倍速を備えています。REGZA 55ZX3Sの144Hz VRRはゲームモードでの対応なので、放送や映画では120Hz倍速、対応するゲーム機をつないだときは144Hz VRRと読み分けておきましょう。
HDRの対応規格
・Dolby VISION IQ
・HDR 10
・HLG HDR
HDR対応: ●
HDRは、明るいところから暗いところまでの幅を広く持たせた映像を、その幅を生かして映すための規格です。HLGは主に4K放送、HDR10やHDR10+、ドルビービジョンは主に配信やUltra HD ブルーレイで使われている、と押さえておくと分かりやすいですね。
映像とテレビの規格が合っていれば、まぶしい光や暗い場面の細かいところまで、作り手が込めた明暗の情報を使って映せます。とはいえ、実際にどこまで明るく映せるかはパネルやバックライトの力にも左右されるので、対応規格が同じでも見え方まで同じになるとは限らないのです。
4K放送のHLGと、配信で広く使われるHDR10・ドルビービジョンは、5機種すべてで受けられます。新型の55C55Sも55C55Rと同じ並びなので、HDRの規格で新旧を選び分ける必要はないといえます。
映像エンジン
映像エンジンは、放送や配信から届いた映像のノイズを抑えたり、4Kの画面に合わせて細かさを補ったりしてから映す、テレビの頭脳にあたる部分です。
地デジのように4Kより粗い映像や、圧縮で傷みやすいネット動画を映すときほど、エンジンの処理が画面の印象を大きく左右するといえます。反対に、4K放送のように元から4Kの映像では、細かさを補う仕事はほとんど要らなくなります。普段よく見るのが地デジ中心なのか、4K放送や配信中心なのかで、エンジンに求める仕事も変わってくるはずです。
画質・音・チューナー・録画の項目で55C55Sと55C55Rの値が分かれているのは、この映像エンジンの欄だけで、新型はHI-VIEWエンジンS、従来の55C55RはHI-VIEWエンジンRを積んでいます。新旧で画質まわりの違いを探すなら、ここがいちばんの手がかりになるところです。
音声の実用最大出力
・2wayメインスピーカー20W
・トップスピーカー20W
・ウーファー20W省エネ
実用最大出力は、テレビに内蔵されたアンプがスピーカーを鳴らす力の大きさを表す値です。大きいほど、音量を上げても音が割れにくく、余裕を持って鳴らせるといえます。
出力に余裕があれば、映画の爆発音や音楽の低音を大きめの音量で鳴らしても音が詰まりにくく、広いリビングの奥まで声を届けやすくなります。ただ、夜に控えめの音量で見ることが多い家庭なら、この差が効いてくる場面はそれほど多くないかもしれません。
出力の大きさでは、合計 60WのREGZA 55ZX3Sが最も大きく、40 WのSONY K-55XR53がそれに続きます。新型55C55Sは55C55RやTCL 55T6Dと同じ20 Wで新旧の差はなく、SONY K-55XR53とも20 Wの開きがあるので、内蔵スピーカーの音を重視するならREGZA 55ZX3SかSONY K-55XR53から考えるとよいでしょう。
スピーカーの構成
スピーカー(個数):
・2wayメインスピーカー4個
・トップスピーカー2個
・ウーファー 1個
合計 7個
フルレンジは1つのユニットで低い音から高い音までを受け持つスピーカーで、トゥイーターは高音、ウーファーは低音を専門に受け持ちます。2wayは、音域を2つに分けて別々のユニットで鳴らす構成のことです。
音域ごとに専用のユニットを割り当てると、高音の伸びや低音の厚みを出しやすくなるのが強みといえます。
高音や低音を専用のユニットで鳴らす構成を求めるなら、トゥイーターを持つSONY K-55XR53や、合計 7個で役割を分けたREGZA 55ZX3Sが候補になるでしょう。ハイセンスの55C55Sと55C55Rはどちらもフルレンジ×2で、新型になっても構成は変わっていません。
Dolby Atmos
Dolby Atmosは、前後左右に加えて高さ方向まで音の位置を記録できる立体音響の形式です。映画や音楽配信の一部は、この形式で作られているのです。
対応したテレビでAtmosの作品を再生すると、音が上や横へ広がる感覚を出しやすくなります。とはいえ、テレビに内蔵されたスピーカーだけで描ける立体感には限りがあり、広がり方はスピーカーの数や配置にも左右されるはずです。
SONY K-55XR53、REGZA 55ZX3S、TCL 55T6DはDolby Atmosに対応しています。Atmosの作品をよく見るなら、スピーカー構成の項目とあわせて、どんなユニットがその音を鳴らすのかまで見ておきたいですね。
BS4K・110度CS4Kチューナー数
BS4K・110度CS4Kチューナーは4K衛星放送を受信するための部品で、その数が、同時に受けられる4K番組の数になります。
数が多いほど、4K放送を見ながら別の4K番組を録画するといった同時の使い方に余裕が生まれるわけです。反対に、4K放送はあまり見ず配信が中心という家庭なら、1つの差が生きる場面は少ないでしょう。
4K放送を同時にいくつも受けたいなら、ほかより1つ多い3つを備えたSONY K-55XR53が有利になります。新型の55C55Sを含むほかの4機種は2つでそろっていて、ここでも新旧の違いはないといえます。
地上デジタルチューナー数
地上デジタルチューナーの数は、地デジの番組を同時にいくつ受信できるかを表します。
見たい番組と録りたい番組が同じ時間帯に重なりやすい家庭では、チューナーが多いほど取りこぼしが減ります。録画をほとんどせず、見たいときにその場で見る使い方なら、2つでも困ることは少ないかもしれません。
地デジを録りためることが多いなら、3つ備えたSONY K-55XR53とREGZA 55ZX3Sに分があるといえます。ハイセンスの新旧2機種とTCL 55T6Dは2つなので、ふだん同じ時間帯にいくつ録っているかを思い返して、1つの差が必要かどうか考えてみてください。
BS・110度CSデジタルチューナー数
BS・110度CSデジタルチューナーは、4Kではない従来のBS・CS放送を受信するためのもので、数は同時に受けられる番組の数を表します。
BSの映画やスポーツ中継、CSの専門チャンネルを録る機会が多いほど、チューナーの数がそのまま番組の重なりへの強さになるのです。BSやCSをたまに見る程度なら、この差を意識する場面はあまり来ないでしょう。
BS・CSでも、SONY K-55XR53とREGZA 55ZX3Sが3つ、ほかの3機種が2つと、地デジと同じ分かれ方になっています。地デジもBSも幅広く録りたい人ほど、この2機種が持つ1つ分の余裕が効いてくるといえます。
録画機能
2番組同時録画: ○
USBハードディスク録画 (2): BSも地デジも3チューナーW録
テレビに外付けのハードディスクをつないで、番組を録画する機能です。ウラ録は見ている番組とは別の番組を録ること、W録は2つの番組を同時に録ることを指します。
テレビ単体で録画まで済ませられれば、レコーダーを別に用意しなくてよく、テレビ台まわりもすっきりするのはうれしいところですよね。一方で、同時に録れる番組の数はテレビ側のチューナー数に縛られるため、録画をたくさんする家庭ほど、チューナーの差が使い勝手に響いてくるわけです。
5機種とも外付けハードディスクで録画でき、テレビ単体で録る使い方はどれを選んでも始められるといえます。そのうえで、SONY K-55XR53は2番組同時録画、REGZA 55ZX3Sは4K放送のウラ録とBS・地デジでの3チューナーW録に対応しています。
HDMI入力の数・規格
HDMI入力は、レコーダーやゲーム機、ストリーミング端末などをつなぐ端子です。ARCはテレビの音をHDMIケーブル1本でサウンドバーなどへ送る機能です。eARCはARCを広げて、より情報量の多い音声も送れるようにしたものといえます。
端子が4つあれば、レコーダーやゲーム機、ストリーミング端末を挿したままにしても、空きを残しやすいはずです。3端子の機種では、つなぐ機器が増えたときにケーブルを差し替える手間が出てくるかもしれません。もっとも、つなぐ機器が少ない家庭なら、3端子でも困る場面はあまりないでしょう。
端子が4つあるのはK-55XR53と55ZX3Sで、ハイセンスの2機種と55T6Dは3つです。5機種ともARCに対応し、55ZX3SはeARCにも対応しています。つなぎたい機器が3台に収まるかどうか、一度数えてみてください。
ゲーム向け機能(4K120p・VRR・ALLM)
VRR(バリアブル・リフレッシュ・レート)対応: ●
ALLM設定: ●
HDMI 2.1規格対応機能: 4K144p、4K120p、VRR、eARC、ALLM
ゲームモードは、映像が画面に出るまでの遅れを抑えて、操作への反応を速くするための設定です。4K120pは4Kの映像を毎秒120コマで受け取れることを指します。VRRはゲーム機から届くコマ数の揺れに画面の書き換えを合わせて、画面のずれやカクつきを抑える機能です。ALLMは、ゲーム機をつなぐと自動で低遅延のモードに切り替える機能を指します。
ゲームモードは5機種とも備えているので、操作の遅れを抑えたいという点では、どれを選んでも出発点は同じといえます。4K120pやVRR、ALLMは、対応するゲーム機やPCをつないで初めて働く機能ですから、そうした機器を持っていない家庭では出番がないわけです。手持ちのゲーム機がこれらに対応しているかどうかで、この項目の重みは変わってくるでしょう。
ゲームモードだけで足りる遊び方なら、この項目で候補を絞る必要はありませんね。55ZX3Sは、4K144pや4K120p、VRR、ALLMといったHDMI 2.1の機能に対応しています。
ネット動画・OS
Amazonプライム・ビデオ: ○
Netflix: ○
Amazonプライム・ビデオ: ○
Netflix: ○
YouTube: ○
Amazonプライム・ビデオ: ○
Netflix: ○
YouTube: ○
Amazonプライム・ビデオ: ○
Netflix: ○
テレビ単体でネット動画を見られるかどうかと、アプリを動かす土台のOSを示す項目といえます。Google TVはGoogleが提供するテレビ向けのOSで、動画アプリを追加して使う作りになっています。
見たいサービスがテレビだけで見られれば、ストリーミング端末を買い足さずに済むうえ、HDMI端子も1つ空けておけるのがうれしいですよね。端子が3つの機種では、この余裕が効いてくるでしょう。
ハイセンスの2機種とK-55XR53、55T6Dなら、YouTube、Amazonプライム・ビデオ、Netflixの3つがそろって見られますね。55ZX3Sもネット動画に対応しており、K-55XR53と55T6DはOSとしてGoogle TVを搭載しています。
無線LAN
無線LANは、LANケーブルを引かずにテレビをインターネットへつなぐための機能です。Wi-Fi6は無線LANの規格の一つで、多くの機器が同時につながる環境でも通信が混み合いにくいように作られた規格といえます。
テレビの裏までLANケーブルを引けない間取りでも、5機種とも無線でネットにつなげるのは心強いところです。55ZX3SはWi-Fi6(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)に対応しており、ルーター側もWi-Fi6に対応していれば、その規格で接続できます。
無線LANで候補を絞る必要はないので、ほかの違いで比べましょう。
Bluetooth
Bluetoothは、ヘッドホンやスピーカーなどの機器をケーブルなしでつなぐための、近い距離向けの無線規格です。
○と●で表記が違うだけで、5機種ともBluetoothに対応しています。ここで差が付くことはないといえます。
年間消費電力量
年間消費電力量は、決められた条件でテレビを1年間使ったと想定して計算した電力量です。電気代にそのまま結びつく数字で、小さいほど電気代を抑えられるといえます。
ハイセンスの2機種は114 kWhで、K-55XR53と55ZX3Sより9 kWh、55T6Dより11 kWh少なく済みます。1年あたりの差ですから、何年も使い続けるうちに少しずつ積み重なっていくでしょう。ただし新型の55C55Sと旧型の55C55Rは同じ値で、新しくなったことによる省エネの上積みはありません。
電気代を少しでも抑えたいなら、5機種の中ではハイセンスの2機種がいちばん有利といえます。残る3機種の差は小さく、K-55XR53と55ZX3Sが同じ値で、55T6Dがわずかに多い並びですね。
消費電力(定格)
定格消費電力は、テレビが動いているときに使う電力の最大の値を示したものです。ふだんの視聴で、ずっとこの電力を使い続けるわけではありません。
定格の大きさが、そのまま電気代の差になるとは限らないのです。たとえばK-55XR53は55ZX3Sより定格が12 W大きいものの、年間消費電力量は2機種で同じです。反対に、ハイセンスの2機種と55T6Dは定格で3 Wしか違わないのに、年間消費電力量ではハイセンスの2機種のほうがはっきり少なくなっている点に注目してみてください。
定格ではハイセンスの2機種と55T6Dが小さく、K-55XR53と55ZX3Sが大きい並びです。電気代を比べたいなら、この値より年間消費電力量を見るほうが確かでしょう。
省エネ基準達成率
省エネ基準達成率は、国が定めた2026年度の省エネ基準をどれだけ達成しているかを示す割合です。100%以上なら基準を満たしていて、数字が大きいほど基準より省エネに作られているといえます。
ハイセンスの2機種は基準をはっきり上回り、K-55XR53と55ZX3Sはちょうど基準に届いています。55T6Dは基準にわずかに届いていないものの、年間消費電力量で見ればK-55XR53や55ZX3Sとの差は2 kWhにとどまります。基準に届いたかどうかという線引きと、実際の電力量の差の大きさは、分けて受け取るとよいでしょう。
省エネ性能で選ぶなら、5機種の中ではハイセンスの2機種が頭ひとつ抜けています。新型の55C55Sと旧型の55C55Rは同じ値ですから、ここでも新旧の差はないわけですね。
質量(スタンド込み)
ハイセンスの2機種は9.5 kgで、K-55XR53より9.3 kg、55ZX3Sより10.0 kg軽くなっています。軽ければ、テレビ台に載せるときや掃除で少し動かすときの負担が小さく済むでしょう。K-55XR53や55ZX3Sは、一度置き場所を決めたらあまり動かさない使い方に落ち着くかもしれません。
設置や模様替えで動かす機会が多い家庭なら、ハイセンスの2機種の軽さは心強いですよね。K-55XR53と55ZX3Sは互いに近い重さで、この2機種の間では重さの差はほとんどありません。
画面寸法
55ZX3Sも表記が違うだけで、ほかの4機種と同じ55V型です。画面の大きさでは5機種に違いがないので、ここで迷う必要はないわけです。
新型55C55Sと前モデル55C55Rは表の数値がそろっています
ハイセンスの新型55C55Sと前モデル55C55Rを並べると、音声の実用最大出力からチューナー数、HDMI入力、年間消費電力量まで、数値で比べられる項目はすべて同じ値になっています。表の上で違うのは、映像エンジンがHI-VIEWエンジンRからHI-VIEWエンジンSに変わった点だけなのです。
新型と聞くと、どこが伸びたのか気になりますよね。
裏を返せば、新型を選んでも数値の面で手放すものはなく、前モデルを選んでも数値の面で見劣りすることはないわけです。新旧で迷っているなら、映像エンジンが新しくなったことをどこまで重く見るかが分かれ目になるでしょう。
音や省エネで他社と比べるときは、2機種をひとまとめにして考えて構いません。
画質の基本や録画・ネットの機能は5機種でそろっています
5機種はいずれも4K液晶テレビで、画素数は3840x2160です。HDRの規格もHDR10とHLG、ドルビービジョン(55ZX3SはDolby VISION IQ)が全機種に並んでいて、HDR映像を見るための主な規格は共通しています。
画素数やHDRの規格で候補を絞り込む必要はない、ということですね。
外付けのハードディスクへの録画には5機種とも対応し、無線LANとBluetoothも全機種で使えます。ゲームモードやネット動画もそろっているので、日々の使い方に関わる機能で迷う場面は少ないでしょう。
選び分けは、音の出力、チューナーとHDMIの数、年間消費電力量に絞って考えてみましょう。
音の出力では55ZX3Sが最も大きく、K-55XR53が続きます
音声の実用最大出力は、55ZX3S、K-55XR53、残る3機種の順に20Wずつ下がっていきます。55ZX3Sは2wayメインスピーカー4個とトップスピーカー2個にウーファーを組み合わせ、K-55XR53はフルレンジ×2にトゥイーター×2を加えた構成をとっているのです。
出力の大きい2機種は、それに見合うだけのスピーカーを組み込んでいるといえます。
ドラマやニュースが中心で、声が聞き取れれば十分という人なら、20 Wの機種でも困る場面は多くないかもしれません。反対に、映画やスポーツ中継の盛り上がりをテレビだけで味わいたいなら、55ZX3SかK-55XR53を候補に残しておきましょう。
サウンドバーを買い足す予定があるかどうかでも、ここの重みは変わってきますよね。
チューナーとHDMIの数ではSONYとREGZAに余裕があります
チューナーの数は、同時に受け取れる番組の数にあたります。地上デジタルとBS・110度CSデジタルでは、K-55XR53と55ZX3Sが3つずつ、ハイセンスの2機種と55T6Dが2つずつです。
BS4K・110度CS4Kに限ると3つを載せているのはK-55XR53だけで、4K放送をよく見る家庭ほど、この1つの差が効いてくるでしょう。
HDMI入力はK-55XR53と55ZX3Sが4端子、残る3機種が3端子です。レコーダーにゲーム機、ストリーミング端末と、テレビにつなぐ機器は少しずつ増えていきますよね。
今つないでいる機器を一度数えてみてください。3台を超えるなら、4端子の2機種のほうが差し替えの手間が少なく済むはずです。
年間消費電力量はハイセンスの2機種が最も少なくなります
年間消費電力量は、ハイセンスの2機種が最も少なく、K-55XR53と55ZX3Sがその次、55T6Dが最も多いという並びです。2番手のK-55XR53・55ZX3Sと最も多い55T6Dの差は2kWhにすぎず、ハイセンスと2番手の間の開きのほうがずっと大きいのです。
省エネで頭ひとつ抜けているのは、ハイセンスの2機種だといえます。
音の出力やチューナーの数で上回るK-55XR53と55ZX3Sも、電力量ではハイセンスの2機種に譲る形になります。迫力や機能の余裕を取るか、毎年の電力量の少なさを取るか、家族のテレビの見方に合わせて決めましょう。
つけている時間が長い家庭ほど、電力量の少なさを優先する理由は大きくなるでしょう。
まとめ
スピーカーの迫力を重視するならREGZAの55ZX3S、1年の電気代を抑えたいならハイセンスの55C55Sか55C55Rを選ぶのがよいでしょう。新型55C55Sと前モデル55C55Rは、表で比べられる数値がすべて同じで、違うのは映像エンジンだけです。
音と省エネ以外では、チューナーとHDMIの数でSONYのK-55XR53とREGZAの55ZX3Sに余裕があります。
目的別に選ぶなら
スピーカーの迫力を重視したい
REGZA REGZA 2026年モデル(55ZX3S)
| 音声の実用最大出力 | 合計 60W(同時駆動) |
|---|
55ZX3Sの音声の実用最大出力は合計 60W(同時駆動)で、2wayメインスピーカー、トップスピーカー、ウーファーにそれぞれ20Wずつを振り分けています。次に大きいK-55XR53より20W多く、ハイセンスやTCLの機種と比べると40Wもの開きがあるわけです。
映画やライブ映像を、スピーカーを買い足さずにテレビだけで楽しみたい人には、この余裕が心強いはずです。
1年の電気代を抑えたい
ハイセンス テレビ 2026年モデル(55C55S)
ハイセンス テレビ 2025年モデル(55C55R)
| 年間消費電力量 | 114 kWh |
|---|
年間消費電力量は55C55Sと55C55Rがともに114 kWhで、5機種の中で最も少ない値です。次に少ないK-55XR53と55ZX3Sより9kWh、55T6Dより11kWh少なく、テレビは何年も使い続けるものですから、この差は使う年数の分だけ積み重なっていくはずです。
新旧で値は変わらないので、省エネの面ではどちらを選んでも同じだといえます。
どれを選ぶべきか
ハイセンステレビ 2026年モデル(55C55S)
2026年6月発売の新型で、年間消費電力量の少なさを重視しながら、新しいモデルを選びたい人に向くでしょう。ただし音声の実用最大出力は20 Wにとどまり、音の迫力では55ZX3SやK-55XR53に及びません。
HDMI入力が3端子、BS4K・110度CS4Kチューナーが2つという点も、つなぐ機器や見る番組が多い家庭では物足りなく感じるかもしれません。
ハイセンステレビ 2025年モデル(55C55R)
表で比べられる項目には新型55C55Sと同じ値が並び、違うのは映像エンジンがHI-VIEWエンジンRである点だけです。年間消費電力量の少なさを重視していて、発売年の新しさにこだわらない人なら、こちらでも数値の上で困ることはないといえます。
弱いところも55C55Sと共通で、音声の実用最大出力やHDMI入力の数ではSONYやREGZAの機種に一歩譲るところです。
SONYBRAVIA 5 2026年モデル(K-55XR53)
BS4K・110度CS4Kチューナーを3つ載せているのは5機種の中でこの機種だけで、地上デジタルとBS・110度CSデジタルも3つずつそろっています。4K放送をよく見る人や、4端子あるHDMI入力にレコーダーやゲーム機をまとめてつなぎたい人に向くでしょう。
一方で、年間消費電力量はハイセンスの2機種より多く、音声の実用最大出力も55ZX3Sには届きません。
REGZAREGZA 2026年モデル(55ZX3S)
音声の実用最大出力が5機種で最も大きく、地上デジタルとBS・110度CSデジタルのチューナーが3つずつ、HDMI入力も4端子あるので、音の迫力もつなぐ機器の数も欲張りたい人に向くでしょう。ただしBS4K・110度CS4Kチューナーは2つで、K-55XR53より1つ少なくなります。
年間消費電力量も123kWh/年と、ハイセンスの2機種より多めである点は覚えておきましょう。
TCLテレビ 2026年モデル(55T6D)
外付けHDDへの録画、YouTubeやNetflixなどのネット動画、ゲームモードといった基本の機能はひととおりそろっているので、HDMI入力が3端子、各チューナーが2つずつで足りる人に向くでしょう。弱いのは年間消費電力量で、125 kWhは5機種の中で最も多い値です。
音声の実用最大出力も20 Wですから、音の迫力を重視するなら、ほかの機種を先に見たほうがよいかもしれません。



