TCLの新型40S5Lは買い?|音の余裕と電力の差で見比べる40V型5機種
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今回比較するのはこちらの5機種
TCLテレビ 2026年モデル(40S5L)
- パネルの種類種類: フルハイビジョン液晶テレビ
- 画面寸法40 V型(インチ)
TCLテレビ 2025年モデル(40S5K)
- パネルの種類フルハイビジョン液晶テレビ
- 画面寸法40 V型(インチ)
TVS REGZAREGZA 2026年モデル(40S25T)
- 発売2026年8月
- パネルの種類フルハイビジョン液晶テレビ
- 画面寸法40 V型(インチ)
ハイセンステレビ 2026年モデル(40A4S)
- パネルの種類フルハイビジョン液晶テレビ
- 画面寸法40 V型(インチ)
アイリスオーヤマLUCA 2025年モデル(LT-40FGX-F1)
- パネルの種類種類: フルハイビジョン液晶テレビ
- 画面寸法40 V型(インチ)
項目ごとの比較
パネルの種類
パネル種類: VAパネル
パネル種類: VAパネル
VAパネルは液晶パネルの方式の一つで、光を遮る力が強く、黒が締まって見えやすいのが持ち味といえます。その反面、画面を斜めから見ると、色や明るさが変わりやすい性質があります。
暗い場面の多い映画やドラマを正面から見るなら、黒の締まりは見やすさにつながるでしょう。一方で、ソファとダイニングのように離れた位置から斜めに見ることが多い部屋では、見る位置によって色の印象が変わる点を頭に入れておきたいところです。
5機種ともフルハイビジョンの液晶テレビですから、解像度の面ではどれを選んでも同じですね。40S5LとLT-40FGX-F1はVAパネルと示されているので、黒の出方と見る角度について上のような性質を持つ画面だと受け取ればよいわけです。
映像エンジン
映像エンジンは、届いた映像信号のノイズを抑えたり、輪郭や色を整えたりしてから画面に送り出す処理を受け持つ部分です。同じ番組や動画でも、どんな絵に仕上がるかはこの処理に左右されるのです。
画づくりの方向はメーカーごとに違い、色を鮮やかに見せるものもあれば、落ち着いた自然な色合いに寄せるものもあります。どちらが心地よく感じられるかは、見る人の好みやよく見る番組の種類で変わってくるでしょう。
40S5Kは「AiPQ Lite プロセッサー」、40S25Tは「レグザエンジンHR」、40A4Sは「HI-VIEWエンジンS Lite」を積んでいます。どれも各メーカーの画づくりを担う部分ですから、性能の上下で選ぶより、好みの色合いかどうかで選ぶ項目と考えるとよいでしょう。
音声の実用最大出力
実用最大出力は、音の歪みを一定の範囲に抑えた状態で、アンプがスピーカーへ送り出せる出力の上限です。数字が大きいほど、音量を上げても余裕を持って鳴らせるわけです。
出力に余裕があると、広めの部屋や音量を上げたい場面でも、声や効果音が割れにくくなります。ただ、ふだんの音量で見ているぶんには差を感じにくく、音の質そのものは出力だけでは決まらない点も押さえておきたいですね。
40S5Lの20 Wが最も大きく、40S25Tと40A4Sより6 W、LT-40FGX-F1より4 W多い出力を持っています。リビングで音量を上げて見る家庭や、サウンドバーを足さずにテレビだけで済ませたい人には、40S5Lの余裕が頼りになるでしょう。
スピーカーの構成
スピーカーの構成は、音を出すユニットの数や役割の分け方を表します。フルレンジは1つのユニットで高い音から低い音までを受け持つ方式を指し、2チャンネルは左右に分けて鳴らすステレオのことですね。
フルレンジは1つのユニットで鳴らすため声のつながりが自然になりやすい反面、低音の厚みや高音の伸びでは、役割ごとにユニットを分けた構成に譲ります。迫力のある低音まで求めるなら、サウンドバーを足す使い方も視野に入ってくるでしょう。
40S25T、40A4S、LT-40FGX-F1の3機種は、いずれも左右のステレオで鳴らす構成で、この項目では大きな違いは見えません。音の面で選ぶなら、スピーカーの組み立てよりも実用最大出力の差のほうが手がかりになるはずです。
ネット動画・OS
YouTube: ○
Amazonプライム・ビデオ: ○
Netflix: ○
Amazonプライム・ビデオ: ○
Netflix: ○
YouTube: ○
Amazonプライム・ビデオ: ○
Netflix: ○
Google TVは、テレビの中で動くGoogleの仕組みで、アプリを追加したり、複数の配信サービスの作品をまとめて探したりできます。YouTubeやNetflixなどに付いた○は、そのサービスをテレビ単体で見られることを示しているのです。
Google TVでは、最初から入っていないサービスもアプリを足せば見られるので、契約する配信サービスが増えても対応しやすくなります。その反面、使い始めにGoogleアカウントの設定を求められるため、Googleアカウントを使いたくない人には一手間に感じられるかもしれません。
YouTube、Amazonプライム・ビデオ、Netflixの3つは、40S5L、40A4S、LT-40FGX-F1のどれでもテレビだけで見られます。40S5LとLT-40FGX-F1はGoogle TVを搭載しているので、ふだん使う配信サービスをアプリで足していく使い方ができるわけです。
年間消費電力量
年間消費電力量は、1日に見る時間などを決まった条件にそろえて計算した、1年分の電気の使用量です。テレビの電気代に直結する値なので、数字が小さいほど家計にやさしいといえます。
40S5L、40S5K、40A4Sの65 kWhと40S25Tの66 kWhは1 kWhしか違わないので、実質的には横並びと考えてよいでしょう。これに対してLT-40FGX-F1は80 kWhで、65 kWhの機種より15 kWh多く、この差は使い続ける年数のぶんだけ積み重なっていきます。
電気の使用量を抑えたいなら、40S5L、40S5K、40A4S、40S25Tのどれを選んでも、差はほとんど気にしなくてよさそうです。LT-40FGX-F1を選ぶなら、毎年の使用量がほかより多い点を受け入れられるかどうかが分かれ目になるでしょう。
消費電力(定格)
定格消費電力は、明るさや音量を上げたときなど、テレビがもっとも多く電力を使う状態を想定して示された数字です。ふだんの使用量ではなく、ピーク時にどれだけの電気を引くかを表す値といえます。
定格が小さい機種は、もっとも電力を使う場面でも電気の引き方が控えめで済むはずです。ただ、ふだんの使用量は年間消費電力量のほうに表れるので、定格の差がそのまま毎日の差になるわけではありません。
40S5Lの63 Wは、40S25Tより15 W、40A4Sより12 W低く、表の中でもっとも小さい値です。とはいえ40S5L、40S25T、40A4Sは年間消費電力量ではほぼ並んでいるので、この項目は決め手というより、40S5Lのピーク時の控えめさを知っておく程度に受け取るとよいでしょう。
待機時消費電力
待機時消費電力は、リモコンで電源を切ったあとも、コンセントにつないでいるあいだ使い続ける電力です。テレビを見ていない時間ずっとかかり続けるため、小さいほど無駄が少ないといえます。
40S25Tの0.4 Wは、40S5Lと40A4Sの0.5 Wより0.1 W小さく、見ていない時間の電力をわずかに抑えられます。とはいえ差はごく小さく、暮らしの中で違いを感じる場面はまずないでしょう。
待機時の電力では40S25Tが一歩だけ先を行きますが、この項目だけで機種を決めるほどの差ではありません。40S5Lを選んでも、待機中の電力が負担になると考える必要はないはずです。
省エネ基準達成率
省エネ基準達成率は、2026年度に向けて国が定めた省エネの目標に対して、その機種がどこまで達しているかを表す数字です。数字が大きいほど、目標を上回る効率で電気を使える機種といえます。
40S5L、40S5K、40A4Sの126%と40S25Tの124%はほとんど差がなく、この4機種なら省エネの面で見劣りすることはありません。LT-40FGX-F1の102%も目標には届いていますが、ほかの4機種とは効率に開きがあり、その開きが年間消費電力量の多さとして表れているのです。
省エネの面では、40S5L、40S5K、40A4Sの3機種が表の中でもっとも高い水準にあります。LT-40FGX-F1を検討しているなら、この開きを年間消費電力量の差と合わせて見てみてください。
質量(スタンド込み)
軽いほど、テレビ台への設置や、裏側を掃除するときに動かす負担が小さくなり、1人でも扱いやすくなります。一方で、もっとも軽い40S5Lともっとも重いLT-40FGX-F1の差は0.67 kgですから、この差だけで扱いやすさが大きく変わるとは考えにくいところです。
少しでも軽い機種を選びたいなら、4.63 kgの40S5Lがもっとも軽い選択です。ただ差は小さいので、重さは音や電力の項目で選んだあとに確かめる、くらいの扱いにしておきましょう。
スピーカーの出力は新型40S5Lが他社3機種を上回ります
音声の実用最大出力では、40S5Lの値が他社のどの機種よりも大きくなっています。他社3機種の中ではLT-40FGX-F1がもっとも大きく、40S25Tと40A4Sは横並びです。
スピーカーの構成は他社3機種とも2個、または2チャンネルなので、違いはおもに出力の値に表れているといえます。
テレビの音はセリフが聞き取れれば十分、と考える人も多いですよね。それでも、広めのリビングで少し離れて見るときや、映画やライブ映像を大きめの音量で流したいときには、出力に余裕のある機種のほうが頼りになるはずです。
反対に、寝室や一人暮らしの部屋で控えめの音量で見ることが多いなら、出力の差を気にする場面は少ないかもしれません。置く部屋とふだんの音量を先に思い浮かべてから、比べてみてください。
電気の使い方ではLT-40FGX-F1だけ値が離れています
年間消費電力量は、40S5L、40S5K、40A4Sが65 kWh、40S25Tが66 kWhと、4機種がほぼ同じところに集まっています。そのなかでLT-40FGX-F1だけが80 kWhで、65 kWhの機種より15 kWh多いのが目を引きますね。
毎日長い時間つけておく家庭ほど、この差は無視しにくくなるでしょう。省エネ基準達成率も、ほかの4機種が124%(2026年度)か126%(2026年度)なのに対し、LT-40FGX-F1は102%(2026年度)ですから、省エネの面では一歩引いた位置にあるといえます。
見ている間の電力にかかわる定格の消費電力は、40S5Lが63 Wで、40A4Sより12 W、40S25Tより15 W低くなっています。同じ2026年発売でも、40S25Tはこの点で40S5Lに水をあけられているわけです。
ただし電源を切っている間の待機時消費電力は、40S25Tが0.4 Wで、40S5Lと40A4Sの0.5 Wを0.1 W下回ります。つけている時間が長いなら定格の値を、見ない時間が長いなら待機の値を見比べてみましょう。
新型40S5Lと前モデル40S5Kは、年間消費電力量も省エネ基準達成率も同じ値です。新旧のどちらを選んでも、電気の使い方では差が付かないということですね。
世代で迷っているなら、省エネの値は判断材料から外し、ほかの点で決めることになるでしょう。
質量は40S5Lが軽く、LT-40FGX-F1が重めです
スタンドを含めた質量は、40S5Lが4.63 kg、40A4Sが4.9 kg、40S25Tが5 kg、LT-40FGX-F1が5.3 kgの順に重くなります。40S5LとLT-40FGX-F1の差は0.67 kgで、同じ40V型でも重さには開きがあるわけです。
テレビは一度置いたら動かさないと思いがちですが、台まわりの掃除や模様替え、引っ越しのときには持ち上げる場面がありますよね。一人で動かすことが多いなら、軽い40S5Lや40A4Sのほうが扱いやすいでしょう。
もっとも、もっとも重いLT-40FGX-F1でも5.3 kgですから、重さだけで候補から外すほどの差ではないはずです。
まとめ
スピーカーの迫力を重視したいなら、音声の実用最大出力が他社3機種より大きいTCLの新型40S5Lを選ぶとよいでしょう。40S5Lは年間消費電力量が前モデル40S5Kやハイセンス40A4Sと同じ値で、質量も他社3機種より軽いため、目立った弱点の少ない一台といえます。
一方、アイリスオーヤマLT-40FGX-F1は、年間消費電力量がほかの4機種より多い点を押さえておきたいところです。
目的別に選ぶなら
スピーカーの迫力を重視したい
TCL テレビ 2026年モデル(40S5L)
| 音声の実用最大出力 | 20 W |
|---|
40S5Lの音声の実用最大出力は20 Wです。次に大きいLT-40FGX-F1の16 Wより4 W大きく、40S25Tと40A4Sの14 Wとは6 Wの開きがあります。
出力に余裕があれば、映画の効果音やスポーツ中継の歓声を大きめの音量で鳴らしたいときにも頼りにしやすいはずです。外付けのスピーカーを足さずに、テレビ単体で音量の余裕を確保したい人は、まずこの機種から検討してみてください。
どれを選ぶべきか
TCLテレビ 2026年モデル(40S5L)
スピーカーを買い足さずに、テレビだけで音量の余裕を確保したい人に向く新型です。定格の消費電力は40S25Tや40A4Sより低く、質量も他社3機種より軽いので、音の迫力以外の面でも見劣りするところは少ないといえます。
ただし待機時消費電力は40S25Tより0.1 W多く、電源を切っている間の電力では、同じ2026年発売の他社モデルに一歩譲るところです。
TCLテレビ 2025年モデル(40S5K)
映像処理にAiPQ Lite プロセッサーを積む前モデルの40S5Kは、年間消費電力量と省エネ基準達成率が新型40S5Lとまったく同じ値です。電気の使い方は世代が変わっても差が出ていないわけですから、発売時期の新しさにこだわらない人なら、候補に残しておいてよいでしょう。
TVS REGZAREGZA 2026年モデル(40S25T)
TVS REGZAの40S25Tは、レグザエンジンHRを積む2026年発売のモデルです。待機時消費電力が0.4 Wで40S5Lや40A4Sより少なく済むため、見ていない時間の電力を少しでも削りたい人に向くでしょう。
ただし定格の消費電力は40S5Lや40A4Sより大きく、音声の実用最大出力も14 Wにとどまるので、見ている間の電力や音量の余裕を重く見る人には物足りないかもしれません。
ハイセンステレビ 2026年モデル(40A4S)
HI-VIEWエンジンS Liteを積むハイセンスの40A4Sは、年間消費電力量と省エネ基準達成率がTCLの2機種と同じ値です。質量も40S25TやLT-40FGX-F1より軽いので、省エネと扱いやすさをバランスよく満たしたい人に向くでしょう。
ただし音声の実用最大出力は40S5Lより6 W小さく、音量に余裕を求める人には物足りなく感じられるかもしれません。
アイリスオーヤマLUCA 2025年モデル(LT-40FGX-F1)
アイリスオーヤマのLT-40FGX-F1は、音声の実用最大出力が16 Wで、40S25Tや40A4Sより2 W大きい点が持ち味です。その一方で、年間消費電力量はほかの4機種より多く、省エネ基準達成率も102%(2026年度)にとどまります。
質量も40S25Tや40A4Sより重いので、毎日長くつける家庭は電気の面を、模様替えの多い家庭は重さの面を差し引いて考えてみてください。



