ダイニチの新型FW-32S7は買い?|新旧ダイニチと他社2機種を待機電力と軽さで比べる
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今回比較するのはこちらの4機種
ダイニチヒーター 2026年モデル(FW-32S7)
ダイニチヒーター 2025年モデル(FW-32S6)
コロナヒーター 2026年モデル(FH-SR3326Y)
トヨトミヒーター 2025年モデル(LC-33FF)
項目ごとの比較
暖房出力
暖房出力は、火をいちばん強くしたときと、いちばん弱く絞ったときに出せる熱の量を示します。最大の値は冷え切った部屋を暖め始める力を、最小の値は暖まったあとにどこまで火を絞れるかを表しているわけです。
最大が大きいほど寒い朝の暖め始めに余裕があり、最小が小さいほど暖まりすぎを抑えながら運転を続けやすくなります。コロナ FH-SR3326Yは最大がダイニチの2機種より0.1kW大きく、最小は0.11kW小さいので、強い側にも弱い側にも幅を持っているといえます。反対にトヨトミ LC-33FFは最小が4機種でいちばん大きく、暖かい日や狭い部屋では、もう少し弱めたいと感じる場面があるかもしれません。
新型FW-32S7と旧型FW-32S6は同じ値で、暖める力に新旧の差はありません。寒い日の強運転から暖かい日の弱運転まで1台で幅広くこなしたいなら、コロナ FH-SR3326Yが合うでしょう。
消費電力
燃やして暖める暖房機でも、火をつけたり運転を続けたりするには電気を使います。点火時の値は火をつける短い間だけかかる電力で、燃焼時の値は暖房している間ずっと使い続ける電力ということになります。
点火時の最大は、ダイニチの2機種が370Wで、コロナ FH-SR3326Yより280W小さく抑えられています。ただし燃焼中の電力はコロナが21~10Wと小さく、いちばん強く燃やしたときどうしで比べると、ダイニチの98Wの方が77W多くなるのです。点火は短い間で終わり、燃焼は何時間も続くわけですから、長くつけておく家庭ほどコロナの少なさが積み重なっていくでしょう。
ほかの家電と同じ回路で使っていて、点火の瞬間にブレーカーが落ちないか気になるならダイニチの2機種、長時間の連続運転で電気の使用量を抑えたいならコロナ FH-SR3326Yが向いているでしょう。新型FW-32S7は旧型FW-32S6から値が変わっていません。
待機時消費電力
待機時消費電力は、運転を止めていても、コンセントにつないでいるだけで使い続ける電力です。シーズン中はプラグを挿したままにしておくことが多いため、使っていない時間の長さだけ、この電力がかかり続けることになります。
コロナ FH-SR3326Yは0.8Wで、ダイニチの2機種より0.2W小さく抑えられています。使うたびにプラグを抜くのは面倒ですから、挿しっぱなしで過ごす家庭ほど、この差は運転していない時間の分だけ積み重なっていくわけです。反対に、こまめにプラグを抜く習慣があるなら、この差はそもそも生まれないのです。
待機電力を少しでも抑えたいなら、ダイニチの2機種よりコロナ FH-SR3326Yを選ぶとよいでしょう。新型FW-32S7は旧型FW-32S6と同じ1Wなので、待機電力を理由に新型へ替える必要はありません。
運転音
運転音は、運転中に出る音の大きさをdB(デシベル)で表した値で、小さいほど静かです。寝室や勉強部屋のように音が気になる場所では、火を絞ったときの値に目を向けるとよいでしょう。
強く燃やしているときは、ダイニチの2機種もコロナ FH-SR3326Yも35dBで、音の大きさに差はありません。違いが出るのは火を絞ったときで、コロナの21dBはダイニチより3dB小さくなっています。部屋が暖まってからの弱運転や寝る前の静かな時間ほど音は耳につきやすいので、そうした場面で使うことが多い人ほど、この差が効いてくるといえます。
新型FW-32S7と旧型FW-32S6は同じ値です。弱運転での静かさを重視するならコロナ FH-SR3326Y、強めの運転が中心ならダイニチとコロナのどちらを選んでも音の面では変わらないと考えてよいでしょう。
点火までの時間
点火までの時間は、スイッチを入れてから火がつくまでの待ち時間を表します。寒い朝は、暖房がつくまでの時間が長く感じますよね。
コロナ FH-SR3326Yは秒速点火なら7秒で、ダイニチの2機種より28秒早く火がつきます。一方で通常点火では55秒かかり、こちらはダイニチの35秒の方が20秒早いのです。秒速点火を使うならコロナが、通常点火で使うならダイニチが、待ち時間の短い側になるといえます。
朝いちばんにすぐ暖まりたいなら、秒速点火を使えるコロナ FH-SR3326Yが合うでしょう。新型FW-32S7は旧型FW-32S6と同じ35秒で、点火の早さは変わっていません。
タイマー
タイマーは、決めた時刻に運転を始めたり、決めた時間がたったら運転を止めたりする機能です。起きる前に部屋を暖めておいたり、寝る前の消し忘れを防いだりするのに役立ちます。
4機種ともタイマーが付いているので、この項目は選ぶ決め手になりません。ほかの項目の違いに目を向けて選んでみてください。
本体の大きさ
コロナ FH-SR3326Yはダイニチの2機種より幅が23mm、奥行きが25mm大きく、4機種の中ではひと回り場所をとります。トヨトミ LC-33FFはダイニチより幅が5mm広く、奥行きが3mm浅い程度ですから、置き場所の面ではほぼ同じと考えてよいでしょう。棚と壁のすき間のように決まった場所に収めたい人ほど、コロナの大きさが気になるのではないでしょうか。
置き場所が限られているなら、ダイニチの2機種かトヨトミ LC-33FFが収めやすいでしょう。新型FW-32S7は旧型FW-32S6と同じ大きさなので、買い替えてもいまの場所にそのまま置けます。
質量
ダイニチの2機種は7.4kgで、コロナ FH-SR3326Yより2.2kg、トヨトミ LC-33FFより0.3kg軽くなっています。部屋から部屋へ運んだり、シーズンが終わって押し入れにしまったりするたびに、この差が効いてくるはずです。とくにコロナとの差は大きく、持ち上げる機会が多い家庭ほど無視できないところです。
軽さで選ぶならダイニチの2機種が4機種でいちばん軽く、トヨトミ LC-33FFもほぼ並びます。ただし新型FW-32S7は旧型FW-32S6と同じ質量で、軽くなったわけではない点は押さえておきましょう。
新型FW-32S7は、並べた項目で前モデルと同じ値が並びます
2026年8月27日発売のFW-32S7と前モデルのFW-32S6は、暖房出力、消費電力、待機時消費電力、運転音、点火までの時間、タイマー、本体の大きさ、質量のすべてで同じ値になっています。新型と聞くと、どこか数字が良くなっているのではと期待したくなりますよね。
けれども、ここに並べた項目に限れば、新型で伸びた値も、逆に下がった値もないわけです。
そのため、ダイニチの2機種で迷っているなら、表の数値を決め手にする必要はないといえます。比べるべき相手は、むしろコロナやトヨトミのほうでしょう。
以下では、ダイニチの2機種をひとまとめにして、他社の2機種とどこが違うのかを見ていきましょう。
強く燃やすときより、弱めたときに出力の差が出ます
暖房出力のいちばん高い値は、FH-SR3326Yが3.3kW、LC-33FFが3.25kW、ダイニチの2機種が3.2kWです。最も大きいFH-SR3326Yとダイニチの差は0.1kWですから、寒い朝に一気に暖める力は、4機種ともほぼ横並びと受け取ってよいでしょう。
木造9畳クラスで探しているなら、強さの面だけで選び分ける必要はあまりないはずです。
差がはっきり出るのは、むしろ弱めたときのほうなのです。いちばん低い出力はFH-SR3326Yが0.63kWで、ダイニチの2機種の0.74kWより0.11kW、LC-33FFの0.79kWより0.16kW低く絞れます。
部屋が暖まったあとも火を消さずに細く燃やし続けたいなら、低く絞れる機種ほど暖まりすぎを避けやすいでしょう。春先や秋口のように、少しだけ暖めたい日を思い浮かべてみてください。
電気の使い方は、点火のときと燃えているあいだで分かれます
点火のときの最大消費電力は、ダイニチの2機種が370W、FH-SR3326Yが650Wで、ダイニチのほうが280W小さくなっています。一方、燃えているあいだの消費電力はFH-SR3326Yが21~10Wで、ダイニチの2機種の98W(大火力時)・52W(小火力時)を下回ります。
つまり、火をつける瞬間の電力はダイニチが小さく、長く燃やし続けるあいだの電力はコロナが小さいという関係なのです。
石油ファンヒーターは、一度つけたら何時間も燃やし続ける使い方が多いですよね。そうした使い方なら、燃焼中の電力が小さいFH-SR3326Yの良さが出やすいでしょう。
待機時消費電力もFH-SR3326Yのほうが0.2W小さいので、使っていない時間まで含めて電力を抑えたい人に向くといえます。
点火までの時間は、ダイニチの2機種が35秒です。FH-SR3326Yは秒速点火なら7秒でダイニチより28秒早く、通常点火の55秒ではダイニチより20秒長くかかります。
寒い朝、スイッチを入れたらすぐに火をつけたい人は、FH-SR3326Yの秒速点火を頼りにする場面が多いかもしれません。
静かさと重さ、置き場所の大きさもあわせて見ておきましょう
運転音は、強く燃やしたときの値がダイニチの2機種もFH-SR3326Yも35dBで、ここに差はないといえます。弱めたときはFH-SR3326Yが21dB、ダイニチの2機種が24dBで、FH-SR3326Yのほうが3dB低くなっています。
寝る前に寝室で弱くつけておきたい人にとっては、この弱運転時の静かさが選ぶ理由のひとつになるでしょう。
質量はダイニチの2機種がいちばん軽く、LC-33FFが0.3kgの差で続き、FH-SR3326Yはダイニチより2.2kg重くなっています。1台をリビングと寝室で使い回すつもりなら、持ち上げる回数を思い浮かべながら選んでみてください。
本体の大きさは、ダイニチの2機種が371x429x299 mm、LC-33FFが376x428x296 mmで、ほとんど同じ大きさに収まっています。FH-SR3326Yは394x426x324 mmで、ダイニチの2機種と比べると3つの寸法のうち2つが23mmと25mm大きくなっています。
重さとあわせて、FH-SR3326Yはひと回り大きく重い本体だと考えておけば、置き場所を決めるときに迷いにくいはずです。
まとめ
使っていないときの電気代を抑えたいならコロナのFH-SR3326Y、部屋のあいだを動かしやすい軽さがほしいならダイニチのFW-32S7かFW-32S6を選ぶとよいでしょう。2026年8月27日発売の新型FW-32S7は、並べた項目では前モデルFW-32S6とすべて同じ値です。
表の数値で見る限り、どちらを選んでも受け取れる性能は同じといえます。トヨトミのLC-33FFは軽さでダイニチの2機種に次ぎ、強く燃やしたときの出力ではダイニチをわずかに上回ります。
目的別に選ぶなら
使っていないときの電気代を抑えたい
コロナ ヒーター 2026年モデル(FH-SR3326Y)
| 待機時消費電力 | 0.8 W |
|---|
FH-SR3326Yの待機時消費電力は0.8 Wで、ダイニチの2機種の1 Wより0.2W小さくなっています。ファンヒーターは、冬のあいだコンセントを挿したままにしておくことが多いですよね。
運転していない時間が長い家庭ほど、この小さな差がシーズンを通して積み重なっていくでしょう。
部屋のあいだを動かしやすい軽さがほしい
ダイニチ ヒーター 2026年モデル(FW-32S7)
ダイニチ ヒーター 2025年モデル(FW-32S6)
| 質量 | 7.4 kg |
|---|
FW-32S7とFW-32S6の質量はどちらも7.4 kgです。次に軽いLC-33FFより0.3kg、いちばん重いFH-SR3326Yより2.2kg軽く済みます。
朝はリビング、夜は寝室というように1台を持ち回るなら、毎日の上げ下ろしでこの差を感じる場面が出てくるかもしれません。新旧どちらを選んでも重さは同じですから、運ぶ機会が多い家庭はダイニチの2機種から選ぶとよいでしょう。
どれを選ぶべきか
ダイニチヒーター 2026年モデル(FW-32S7)
2026年8月27日発売の新型です。FW-32S6と並んで4機種でいちばん軽く、1台を部屋から部屋へ移しながら使いたい人に向いています。
点火時の最大消費電力はFH-SR3326Yより280W小さいので、火をつけるときの電力を抑えたい家庭にも合うでしょう。一方で、燃えているあいだと待機中の消費電力はFH-SR3326Yのほうが小さく、前モデルFW-32S6から表の値が変わった項目もない点は知っておきたいところです。
ダイニチヒーター 2025年モデル(FW-32S6)
前モデルですが、ここで並べた項目の値は新型FW-32S7とすべて同じです。軽さも点火までの時間も運転音も新型と変わらないので、新型であることにこだわらない人なら、こちらを選んでも表の上で見劣りする項目はないといえます。
弱いところも共通していて、燃えているあいだと待機中の消費電力はFH-SR3326Yのほうが小さいことを覚えておきましょう。
コロナヒーター 2026年モデル(FH-SR3326Y)
使っていないときも燃えているあいだも電力を小さく抑えたい人や、寝室で弱く静かに燃やしたい人に向く1台です。弱めたときの暖房出力は0.63kWと4機種でいちばん低いので、少しだけ暖めたい夜にも合わせやすいでしょう。
その一方で、質量は9.6 kgと4機種でいちばん重く、点火時の最大消費電力もダイニチの2機種より大きくなっています。部屋を移しながら使う人や点火時の電力を気にする人には、ほかの機種のほうが合うかもしれません。
トヨトミヒーター 2025年モデル(LC-33FF)
質量は7.7 kgで、ダイニチの2機種に次いで軽く、FH-SR3326Yより1.9kg軽く済みます。暖房出力は3.25kW~0.79kWです。
強めたときはFW-32S7とFW-32S6を0.05kW上回る一方、弱めたときの出力は4機種でいちばん高いところが特徴といえます。暖まった部屋で火を細くして長く使いたい人よりも、しっかり暖める時間が長い部屋で軽さもほしい人に向いているでしょう。



