パナソニックと日立の電子レンジ・オーブン、最高310℃の日立が買い?|NE-UBS10DとMRO-W1Dの違い【2026年9月】
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今回比較するのはこちらの2機種
パナソニックビストロ 2025年モデル(NE-UBS10D)
- 発売2025年6月
日立ヘルシーシェフ 2025年モデル(MRO-W1D)
MRO-W1Dは、セラミック製のプレートとレンジ・オーブン・過熱水蒸気・グリルを組み合わせた「クワトロ加熱」により、肉・魚に加えて野菜料理まで焼き上げに対応しています。冷凍・冷蔵・常温と保存状態の異なる食材を同時に調理できるほか、ボウルひとつで完結する「わがやのアレンジ料理」にも対応しており、洗い物を抑えて調理できるのがポイントです。
310℃まで上がる熱風コンベクションオーブンを2段で使え、こんがりと焼き上げるメニューにも対応しています。スマートフォンと連携する「ヘルシーシェフアプリ」を使うと、日々のおすすめレシピの提案や新しいレシピの配信を受け取ることができ、毎日の献立づくりに役立ててみてください。
独自の機能
- セラミックプレート庫内底面・上段・中段・下段にセットして直接調理に使え、外して丸洗いできます。
- クワトロ加熱レンジ・オーブン・過熱水蒸気・グリルを組み合わせ、肉・魚・野菜料理を焼き上げます。
- 2品同時あたため分量が異なる2品を、冷凍・冷蔵・常温のどの組み合わせでもまとめて適温にあたためます。
- ヘルシーシェフアプリスマートフォンと連携し、好みに合わせたおすすめレシピの提案や新しいレシピの配信を受け取れます。
前モデル(MRO-W1C・2024年発売)からの変更点
前モデルのMRO-W1Cと比べると、オートメニュー数は247となり5個増え、熱風旨み焼きのメニューも45で10個増えています。一方で、簡単ボウルメニューは74でMRO-W1Cより10個少なくなっており、スピードメニューも54で4個、最短1分スピードメニューも5で3個、それぞれ少なくなっているのです。
オートメニューや焼き物のレパートリーが広がった一方で、ボウル調理や時短調理のメニュー数は前モデルより絞られているといえるでしょう。
項目ごとの比較
オーブンの最高温度10°C差
オーブンの最高温度は、庫内をどこまで高温にできるかを示す値で、高いほど食材の表面を短時間で焼き上げやすくなります。
日立は310℃、パナソニックは300℃で、最高温度には10℃の差があります。日立の300℃・310℃は予熱をした場合に設定できる温度なので、予熱をしてから調理する場面でこの10℃の差が生きてくるはずです。
予熱をしてでも高温で焼き上げたい料理が多いなら日立、300℃までで足りるなら差を感じにくいというのが、この項目の見方です。
年間消費電力量1.5kWh差
年間消費電力量は、一定の条件で1年間使用したと仮定したときの電力消費の目安を示す数値で、機種ごとの省エネ性を比べる指標として使われます。
NE-UBS10Dは72.0kWh/年、MRO-W1Dは70.5kWh/年で、差は1.5kWhです。この差は大きくはありませんが、毎日使う家電なので、使えば使うほど積み重なっていくところです。
年間消費電力量の少なさで選ぶなら、MRO-W1Dがわずかに有利だといえます。
質量1.7kg差
質量の差は1.7kgで、NE-UBS10Dが約19.7kg、MRO-W1Dが約18.0kgです。据え付け時に持ち上げて棚に載せる作業や、模様替えの際に動かす場面では、軽いほうが扱いやすくなるでしょう。
設置や移動のしやすさを重視するなら、より軽いMRO-W1Dが向いています。
種類
「スチームオーブンレンジ」「オーブンレンジ」という呼び方は、メーカーがその機種の位置づけを示すために使っている名称です。
呼び方が異なっていても、実際にオーブンやグリル、過熱水蒸気に相当する機能をどこまで持っているかは、下記の各項目に書かれている内容によって決まります。
種類名の違いだけで機能の広さを判断せず、オーブンの最高温度や過熱水蒸気などの項目を合わせて見ることが、この2機種を比べるときのポイントになるでしょう。
オーブン・グリルの加熱方式
- 2段調理 コンベクションオーブン
- 最高温度(自動):310℃
- 方式:熱風コンベクション式
- ヒーター:ダブル光速ヒーター
- 段数:2段
- 短時間運転。300℃、310℃は予熱有り時のみ設定可。
コンベクションオーブンとは、庫内に熱風を循環させて焼き上げる加熱方式のことです。パナソニックの「2段調理」は、上段と下段の2か所を同時に使って調理できることを指しています。
日立は熱風コンベクション式にダブル光速ヒーターを組み合わせた方式で、300℃・310℃までの設定は予熱をした場合に限られます。パナソニックの2段調理は、上段と下段を同時に使うことで、複数の料理を並行して調理しやすくなる仕組みです。
予熱をした上で高温調理をしたい場面が多いなら日立、上下段を使った同時調理をしたいならパナソニックが、それぞれの方式を活かしやすい選び方といえます。
過熱水蒸気
過熱水蒸気は、100℃を超える温度の水蒸気を庫内に送り込むことで、余分な脂を落としたり、油を使わずに焼き色をつけたりする加熱方式です。
表記は異なりますが、パナソニックは○、日立はボイラー熱風式として、どちらも過熱水蒸気を使った調理機能を備えている点は同じといえます。
発酵機能
- スチーム発酵: 〇
- 発酵温度: 30~65℃ (5℃刻み)
- スチーム発酵(30・35・40・45℃)
発酵機能は、パン生地などをスチームを使って一定の温度に保ちながら発酵させる機能です。
パナソニックは30~65℃の範囲を5℃刻みで細かく設定できるので、パン生地の発酵から甘酒やヨーグルトづくりまで、幅広い温度帯に対応しやすくなります。日立は30・35・40・45℃の4段階から選ぶ仕様で、設定できる温度の幅はパナソニックより狭くなります。
発酵させたいものに合わせて温度を細かく調整したい人にはパナソニックをおすすめします。日立は一般的なパン発酵の温度帯をシンプルに選べる仕様です。
グリルの方式
グリル機能は、庫内上部などのヒーターから直接熱を当てて、食材の表面に焼き色や焼き目をつける加熱方式です。
呼び方は異なりますが、どちらも大火力の平面グリルヒーターを使う方式で、加熱の仕組みに大きな違いはないといえます。
レンジの出力
レンジの出力は、食品を温めたり解凍したりするときに、どれだけの電力相当でマイクロ波を出せるかを示す値です。
パナソニックは1000Wから150W相当まで5段階に切り替えられ、300Wでのスチーム加熱も選べるので、温めたいものの量や状態に合わせて出力を細かく調整しやすくなります。日立は1000Wの出力を持ちますが、手動運転では最大5分間、自動運転では最大3分間という時間の制限があります。
出力をきめ細かく選びたいならパナソニック、1000Wを基本に短時間で使うなら日立という違いになります。
センサー
センサーは、食品の量や温度を自動で検知して、加熱時間や出力を調整するための仕組みです。
パナソニックは64個の受光素子を持つセンサーで食品の状態を検知します。日立は重量センサーとセンター赤外線センサーを組み合わせたWスキャンに、温度センサーを加えて検知しています。検知の仕組みそのものが異なるため、どちらが優れているかを比べることはできません。
どちらも自動で加熱を調整するためのセンサーを備えていますが、検知の方式が違うところがポイントです。
掲載レシピ数
掲載レシピ数は、本体やアプリなどで確認できる調理メニューのレシピの数です。
日立は292、パナソニックは267で、日立の方が25多く掲載されています。レシピ数が多いほど作れる料理の幅は広がりますが、普段作るメニューが決まっている人にとっては、数の差そのものが使い勝手を左右するわけではありません。
作れるレシピの手数を重視するなら、日立の方が選択肢は多く用意されているといえるでしょう。
自動メニュー数
自動メニュー数は、材料や重量を入れるだけで加熱時間や出力を自動で設定してくれるメニューの数です。
パナソニックは263、日立は247で、パナソニックの方が16多く用意されています。数が多いほど自分で時間や出力を調べずに使える料理の種類が広がりますが、よく作る料理が同じであれば、実際に使うメニュー数の差は小さくなるでしょう。
自動メニューの数だけで見ると、パナソニックがやや多く用意されています。
スマートフォン連携
スマホ連携は、専用アプリを使ってレシピの検索や庫内の設定確認などをスマートフォンから行える機能です。
表記は異なりますが、パナソニックはスマホ連携として、日立はヘルシーシェフアプリとして、どちらも専用アプリと連携できる機能を備えています。
庫内有効寸法
設置に必要な放熱スペース
- 左右背面ピッタリ。上方8cm以上あけてください。
- 左右・背面 壁ピッタリ
- 上方10cm以上
電子レンジ・オーブンは庫内で発生した熱を逃がす必要があるため、設置する場所の壁や棚との間にどれだけ隙間を空けるべきかがメーカーごとに定められています。
どちらの機種も左右と背面は壁にぴったり付けて設置できるので、横幅方向の置き場所には困りません。違いが出るのは上方の隙間で、NE-UBS10Dは8cm以上、MRO-W1Dは10cm以上を空ける必要があり、その差は2cmです。
上に吊り戸棚や物が置いてある場所に設置する場合は、この上方の隙間を確保できるかどうかで、選ぶ機種を決めてみてください。
分類は違っても、過熱水蒸気はどちらにも搭載されています
NE-UBS10Dは種類欄で「スチームオーブンレンジ」に分類されており、過熱水蒸気は○と明記されています。庫内に高温の蒸気を行き渡らせて、温め直しや解凍でも仕上がりをふっくらさせたい人に向いた機能です。
MRO-W1Dは種類欄では「オーブンレンジ」ですが、過熱水蒸気の方式は「ボイラー熱風式」と記載されており、こちらも過熱水蒸気による調理に対応しています。
発酵機能については、NE-UBS10Dがスチーム発酵に対応し、発酵温度を30~65℃の範囲で5℃刻みに設定できます。MRO-W1Dもスチーム発酵に対応しており、30・35・40・45℃の4つの温度から選ぶ仕様です。
パン生地や甘酒など、発酵させたい食材や好みの温度に合わせて選べる幅は、NE-UBS10Dの方が広いといえるでしょう。
オーブンの最高温度はMRO-W1Dが10℃高くなっています
NE-UBS10Dのオーブン最高温度は300℃、MRO-W1Dは310℃で、10℃の差があります。コンベクション機能の欄にも違いが表れていて、NE-UBS10Dは「2段調理 コンベクションオーブン」、MRO-W1Dは熱風コンベクション式でダブル光速ヒーターを使い、300℃・310℃という高温は予熱をしてからでないと設定できない仕組みになっています。
高温で焼き上げるメニューを頻繁に作るなら、MRO-W1Dの方が設定できる上限が10℃高い分、選択の幅が広がるのではないでしょうか。
グリルの方式は、NE-UBS10Dが「大火力極め焼きヒーター(平面)」、MRO-W1Dが「大火力平面グリル」で、どちらも平面タイプの大火力ヒーターを使っています。魚を焼いたり餅を焼いたりといったグリル機能を日常的に使う人にとっては、どちらも同じ方向性の性能を持っていると受け取れるでしょう。
レンジの出力とセンサーの方式が温め方の細かさを左右します
レンジの出力は、NE-UBS10Dが1000・600・500・300・150W(相当)・300Wスチームと、細かいワット数まで切り替えられる仕様です。一方MRO-W1Dは1,000Wを基本にしつつ、手動なら最大5分間、自動なら最大3分間という時間の目安つきで使う形になっています。
日々の温めで500Wや300Wなど低めのワット数を使い分けたい人には、NE-UBS10Dの方が選択肢が多く映るはずです。
温め加減を決めるセンサーは、NE-UBS10Dが「高精細・64眼スピードセンサー」、MRO-W1Dが「Wスキャン(重量センサー+センター赤外線センサー)+温度センサー」です。NE-UBS10Dは光学的なセンサーで食品の状態を細かく読み取る方式、MRO-W1Dは重量と赤外線、温度という複数のセンサーを組み合わせる方式で、どちらも自動での加減を支える仕組みとして搭載されています。
レシピ数と自動メニュー数、スマホ連携の対応が異なります
掲載レシピ数はNE-UBS10Dが267、MRO-W1Dが292です。日々の献立づくりで本体やアプリのレシピをそのまま参考にしたい人にとっては、掲載数が多いMRO-W1Dの方が選べる料理の幅が広くなります。
自動メニュー数はNE-UBS10Dが263、MRO-W1Dのオートメニュー数は247です。ボタンひとつで加熱から仕上げまで任せられるメニューの数は、NE-UBS10Dの方が多く用意されています。
スマホ連携については、NE-UBS10Dが「スマホ連携:○」、MRO-W1Dは「ヘルシーシェフアプリ」という専用アプリを使う仕組みです。どちらもスマートフォンと連携できる点は共通しており、レシピ検索や献立管理をスマホ側で行いたい人には両機種とも選択肢になるのではないでしょうか。
庫内寸法・設置スペース・質量・消費電力量に細かな差があります
庫内の有効寸法は、NE-UBS10Dが幅394mm×奥行309mm×高さ235mm、MRO-W1Dが401×322×218mmです。MRO-W1Dは幅と奥行がやや広く、NE-UBS10Dは高さに余裕があるので、よく使う天板や耐熱皿、鍋の大きさに合わせて、庫内に収まるかどうかを確かめてみてください。
設置に必要な放熱スペースは、NE-UBS10Dが「左右背面ピッタリ、上方8cm以上」、MRO-W1Dが「左右・背面壁ピッタリ、上方10cm以上」です。どちらも側面と背面は壁にぴったり寄せて設置できる一方、上方に空けるスペースはMRO-W1Dの方が広く必要になるので、レンジ台から上の棚までの空きを確認しておく必要があるでしょう。
質量はNE-UBS10Dが約19.7kg、MRO-W1Dが約18.0kgで、1.7kgの差があります。年間消費電力量はNE-UBS10Dが72.0kWh/年、MRO-W1Dが70.5kWh/年で1.5kWhの差があり、設置後に持ち上げて動かす場面は少なくても、購入時に運び入れる重さと、毎日使う中で積み重なる電力量の両方で、MRO-W1Dがやや軽く済む数値になっています。
まとめ
パナソニックのNE-UBS10Dは種類欄で「スチームオーブンレンジ」、日立のMRO-W1Dは「オーブンレンジ」と分類されていますが、MRO-W1Dの過熱水蒸気欄には「ボイラー熱風式」と記載があり、どちらの機種にも過熱水蒸気の機能があります。オーブンの最高温度はMRO-W1Dが310℃、NE-UBS10Dが300℃で、10℃の差があります。
年間消費電力量はMRO-W1Dが70.5kWh/年、NE-UBS10Dが72.0kWh/年で1.5kWhの差があり、庫内の有効寸法にもそれぞれ特徴があります。
いちばん差が出る項目
オーブンの最高温度
MRO-W1D のほうが 10°C違います。
| パナソニック NE-UBS10D | 300℃ |
|---|---|
| 日立 MRO-W1D | 310℃ |
年間消費電力量
MRO-W1D のほうが 1.5kWh、省エネです。
| パナソニック NE-UBS10D | 72.0kWh/年 |
|---|---|
| 日立 MRO-W1D | 70.5kWh/年 |
どちらのメーカーを選ぶか
パナソニックNE-UBS10D が向く人
レンジの出力を1000Wから150W相当まで細かく切り替えて使いたい人や、発酵温度を30~65℃の範囲で5℃刻みに調整したい人にはNE-UBS10Dが向いています。自動メニュー数も263と多く用意されているので、ボタン操作だけで仕上げまで任せたい場面が多い人にもおすすめします。
日立MRO-W1D が向く人
オーブンの最高温度が310℃まで設定でき、高温で焼き上げるメニューを作る機会が多い人にはMRO-W1Dが向いています。掲載レシピ数が292と多く、年間消費電力量も70.5kWh/年とわずかに少ないので、レシピの豊富さと日々の電力量の両方を重視する人にも合うのではないでしょうか。



