パナソニックとシャープの電子レンジ・オーブン、加熱方式で選ぶべき?|NE-BS9EとAX-RS1Dの違い【2026年9月】
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今回比較するのはこちらの2機種
パナソニックビストロ 2026年モデル(NE-BS9E)
- 発売2026年6月
NE-BS9Eは、冷凍ストックの食材や作りたい分量に合わせて、無駄なく調理できることをうたうスチームオーブンレンジです。ヒートグリル皿を使うことで、市販の冷凍フライなどの調理にも対応します。
メインのグリル料理とスープを同時に仕上げられるため、調理と後片付けの手間をまとめて減らせるでしょう。専用のキッチンポケットアプリと組み合わせると、毎日の献立づくりにも活用できます。
独自の機能
- おまかせグリル&スープヒートグリル皿に食材をのせるだけで、メインのグリル料理とスープを同時に仕上げます。
- おまかせ熱風フライヒートグリル皿1枚で、市販の冷凍フライなどの調理を手軽に仕上げます。
- スチーム機能蒸し器を使わなくても、たっぷりのスチームで食材をふっくら仕上げます。
- ワンボウルメニュー耐熱ガラス製のボウルに食材を入れるだけで、手軽に調理できます。
前モデル(NE-BS9D・2025年発売)からの変更点
前モデルのNE-BS9Dと比べると、取説に掲載されているレシピ数は155から187に増え、自動メニュー数も137から148に増えています。質量は約19.5kgから約19.6kgへとわずかに重くなり、年間消費電力量はレンジ部が58.0kWh/年から59.0kWh/年に増えているのです。
一方でオーブン部の年間消費電力量は14.0kWh/年から13.0kWh/年に減っています。
シャープヘルシオ 2026年モデル(AX-RS1D)
ヘルシオ AX-RS1Dは、過熱水蒸気(ヘルシオエンジン)と2段熱風コンベクションを熱源とするウォーターオーブンです。生成AIを使ったクックトークで話しかけながら調理を進められるほか、無線LAN機能でネットワークに接続できます。
蒸し物や揚げ物、焼き物、パンを温め直す「ヘルシオあたため」により、できたてに近い状態に戻すことができるのです。レンジでのあたためや解凍も自動メニューでこなせるようになっています。
独自の機能
- クックトーク生成AIに話しかけて調理の相談や操作ができます。
- ヘルシオあたため(おいしさ復元)蒸し物・揚げ物・焼き物・パンをできたてに近い状態まで温め直せます。
- 過熱水蒸気調理水のチカラで加熱するため、金属製のザルやアルミホイルをそのまま使え、庫内の汚れも落ちやすくなります。
- 無線LAN機能本体をネットワークに接続する機能を搭載しています。
前モデル(AX-RS1C・2025年発売)からの変更点
掲載メニュー数はAX-RS1Cの169から177に増え、自動メニュー数も141から150に増えています。質量は約22kgから約21kgになり、前モデルより軽くなりました。
項目ごとの比較
年間消費電力量1.5kWh差
年間消費電力量は、決められた条件のもとで1年間使ったときに消費する電力量を示す数値です。
NE-BS9Eは72.0kWh/年、AX-RS1Dは73.5kWh/年で、差は1.5kWhです。年間で使う電力量として見るとこの差はそれほど大きくありませんが、毎年積み重なる数値であることは変わりません。
年間消費電力量の数値だけで比べると、NE-BS9Eの方が1.5kWh少なくなっています。
本体の大きさ
本体の幅と高さは、設置する場所に収まるかどうかを判断するための外形寸法です。
幅はNE-BS9Eが494mm、AX-RS1Dが500mmで6mmの差、高さはNE-BS9Eが370mm、AX-RS1Dが390mmで20mmの差があります。上に棚や壁面収納がある場所に置く場合、20mmの高さの差が収まるかどうかを左右することがあるので、設置前に測っておきましょう。
幅・高さともにNE-BS9Eの方が小さい数値なので、設置スペースに余裕がない場所ではNE-BS9Eの方が収まりやすいはずです。
質量1.4kg差
NE-BS9Eは約19.6kg、AX-RS1Dは約21kgで、1.4kgの差があります。本体を持ち上げて設置したり、庫内を掃除するために動かしたりする場面では、軽い方が扱いやすくなりますよね。
1.4kg軽いNE-BS9Eの方が、持ち運びや設置のときの負担は少なくなるでしょう。
オーブン・グリルの加熱方式
オーブン・グリルの加熱方式は、庫内でどのように熱や水分を食材に伝えるかを示す項目で、仕上がりの食感や調理できるメニューの幅に関わります。
NE-BS9Eはコンベクションオーブンとして温風を庫内で循環させる方式を軸にしています。AX-RS1Dは過熱水蒸気(ヘルシオエンジン)を主な加熱方式として掲げたうえで、2段熱風コンベクションも備えています。水蒸気を使う調理は油を落としたいメニューに向くとされる一方、温風によるコンベクションはパンやお菓子など乾いた仕上がりを求めるメニューに使われることが多く、どちらが向くかは作りたい料理によって変わるでしょう。
過熱水蒸気での調理を軸に考えたいならAX-RS1D、コンベクションオーブンとしての機能を軸に考えるならNE-BS9Eが、表の上での特徴です。
オーブンの温度調節
オーブンの温度調節幅は、設定できる庫内温度の下限と上限を示していて、低い温度ではじっくり火を通す調理、高い温度では短時間で焼き上げる調理に使われます。
NE-BS9Eは下限が70℃までとなっていて、AX-RS1Dの下限100℃より低い温度からの設定ができます。上限はどちらも300℃まで用意されているため、高温での焼き上げについては表の上で差はありません。
70℃台からの低温設定を使いたい場合、表の数値ではNE-BS9Eのみが対応しています。
発酵機能
- スチーム発酵: ○ ※ただし、30~45℃のみ
- 発酵温度: 30~65℃ (5℃刻み)
- スチーム発酵(35・40・45℃)・発酵(30・35・40・45℃)
発酵機能は、パン生地や甘酒、ヨーグルトなどを一定の温度に保って発酵させるための設定です。
NE-BS9Eは発酵温度を30~65℃の範囲で5℃刻みに設定でき、上限が65℃まで用意されています。AX-RS1Dは発酵を30・35・40・45℃の4段階、スチーム発酵を35・40・45℃の3段階から選ぶ形です。30~45℃の範囲は両機に共通していますが、45℃を超える温度での発酵はNE-BS9Eの表にのみ数値があります。
45℃を超える温度での発酵を考えているなら、表の数値ではNE-BS9Eが対応範囲を持っています。30~45℃の範囲であれば、どちらの数値でも設定できますね。
レンジの出力
レンジの出力は、電子レンジとして温めや解凍を行うときのワット数の段階を示していて、数値が細かく分かれているほど食材に合わせた強さを選びやすくなります。
NE-BS9Eは1000・600・500・300・150Wという段階に加えて300Wのスチームでの温めが用意されていて、最も弱い設定は150Wです。AX-RS1Dは1000・600・500・200W相当の4段階で、最も弱い設定は200Wです。弱い出力ほどゆっくり熱が入るため、解凍や崩れやすい料理の温め直しでは、より低いワット数を選べる方が仕上がりの調整をしやすくなるでしょう。
より弱い出力で温めたい場合、表の数値ではNE-BS9Eの150Wの方がAX-RS1Dの200Wより低い設定になります。
センサー
センサーは庫内の食材の状態を検知して、加熱時間や火力を自動で調整するための仕組みです。
NE-BS9Eは64眼のスピードセンサーで庫内の状態を検知します。AX-RS1Dは64眼の赤外線ムーブに加えて、絶対湿度を検知するらくチンと温度センサーを組み合わせています。どちらも自動調理メニューを選んだときに、庫内の状態に応じて加熱を調整するために使われるセンサーです。
64眼という検知点の数はどちらも共通していて、自動メニューを使う際にセンサーが働く点はどちらの機種にもありますね。
掲載レシピ数
掲載レシピ数は、付属のレシピブックなどに載っている料理の品数です。
NE-BS9Eは187、AX-RS1Dは177で、10件の差があります。レシピブックの品数がそのまま日常で使う機会の多さになるとは限らず、次の自動メニュー数の方が普段の使い勝手には関わってくるのではないでしょうか。
レシピの掲載数だけで見ると、NE-BS9EがAX-RS1Dより10件多くなっています。
自動メニュー数
自動メニュー数は、料理名などを選ぶだけで加熱時間や温度を自動設定してくれるメニューの数です。
NE-BS9Eは148、AX-RS1Dは150で、差は2件です。自動メニューが多いほど手動で温度や時間を設定する場面が減りますが、この項目に関しては両機とも近い数になっています。
148と150で2件差なので、自動メニューの数では実質的に大きな違いはないといえます。
庫内有効寸法
庫内有効寸法は、庫内に実際に入れられる皿やオーブン用の天板、鍋などの大きさに関わる数値です。
幅はNE-BS9Eが394mm、AX-RS1Dが395mmで1mmの差、奥行きはNE-BS9Eが309mm、AX-RS1Dが310mmで同じく1mmの差にとどまります。高さはNE-BS9Eが235mm、AX-RS1Dが225mmで10mmの差があり、この差が背の高い容器や大きめのケーキ型を入れられるかどうかに関わってきます。
幅と奥行きはほぼ同じ数値ですが、高さはNE-BS9Eの方が10mm大きいので、背の高い調理容器を使いたい場合はNE-BS9Eの庫内の方が余裕があるはずです。
加熱方式とオーブンの温度調節が変わります
加熱方式の表記はNE-BS9Eが「2段調理 コンベクションオーブン」、AX-RS1Dが「過熱水蒸気(ヘルシオエンジン)、2段熱風コンベクション」です。数値として比べられるのはオーブンの温度調節の範囲で、NE-BS9Eは70~300℃、AX-RS1Dは100~250・300℃となっています。
NE-BS9Eは70℃から設定できるので、低温でじっくり火を通したい料理でも同じオーブン機能の中で温度を選べます。AX-RS1Dは100℃から設定が始まり、上は250℃と300℃という2つの到達点が示されています。
発酵の温度設定は刻み方が違います
発酵に使う温度設定は、NE-BS9Eがスチーム発酵で30~45℃、発酵温度全体では30~65℃を5℃刻みで選べます。AX-RS1Dはスチーム発酵が35・40・45℃、発酵が30・35・40・45℃という数値で示されています。
NE-BS9Eは5℃刻みで細かく温度を指定できる分、パンや甘酒など発酵の適温が決まっている料理で狙った温度に合わせやすくなるはずです。AX-RS1Dは決まった温度の中から選ぶ形で示されていて、候補になっている温度はいずれも発酵でよく使われる帯に収まっています。
どちらも発酵に使える温度帯を持っているので、選び方は刻みの細かさをどこまで必要とするかで変わってくるでしょう。
レンジの出力とセンサー構成が異なります
レンジ機能の出力は、NE-BS9Eが1000・600・500・300・150W(相当)に加えて300Wスチームという段階を持っています。AX-RS1Dは1000W・600W・500W・200W相当という段階です。
上限の1000Wと600W、500Wは共通していますが、低出力側の刻み方が違っていて、NE-BS9Eは300Wと150W、AX-RS1Dは200W相当という段階を備えています。
解凍や保温など弱い出力でじっくり温めたい場面が多いなら、この段階の細かさが使い勝手に直結するでしょう。センサーは、NE-BS9Eが「高精細・64眼スピードセンサー」、AX-RS1Dが「64眼赤外線ムーブ・らくチン!(絶対湿度)・温度センサー」という構成です。
どちらも64眼というセンサー数は共通していて、検知の仕組みの名称がそれぞれ違う形で示されています。
掲載レシピ数と自動メニュー数には差があります
掲載レシピ数はNE-BS9Eが187、AX-RS1Dが177(掲載メニュー数)で、10件の差があります。自動メニュー数はNE-BS9Eが148、AX-RS1Dが150で、こちらは2件の差でAX-RS1Dの方が多くなっています。
レシピ数と自動メニュー数はどちらも僅差といえる範囲で、日々の献立に使えるメニューの幅としては大きな開きにはならないのではないでしょうか。件数の差そのものよりも、普段作りたい料理がボタン一つで仕上がるメニューに含まれているかどうかが、使い勝手を左右します。
庫内の高さと本体サイズ・質量が違います
庫内有効寸法は、NE-BS9Eが幅394mm×奥行309mm×高さ235mm、AX-RS1Dが幅395mm×奥行310mm×高さ225mmです。幅と奥行きはどちらも1mmの差でほぼ同じですが、高さはNE-BS9Eの方が10mm高くなっています。
この高さの差は、背の高い器や大きめの鍋を庫内に入れられるかどうかに関わってくるはずです。丈の高い保存容器やグラタン皿を頻繁に使うなら、10mmの余裕がある方が選べる器の幅が広がりますね。
本体の外形は、幅がNE-BS9Eの494mmに対してAX-RS1Dは500mmで6mmの差、高さは370mmに対して390mmで20mmの差があります。質量はNE-BS9Eが約19.6kg、AX-RS1Dが約21kgで、1.4kgの差です。
設置スペースに余裕があまりないキッチンでは、この数cm単位の差が置ける・置けないの分かれ目になることがあります。本体を動かす機会がある家庭では、1.4kgの質量差も持ち上げるときの負担として積み重なってくるでしょう。
年間消費電力量はNE-BS9Eが少なくなっています
年間消費電力量は、NE-BS9Eが72.0kWh/年、AX-RS1Dが73.5kWh/年です。差は1.5kWhで、12項目の中でNE-BS9Eの方に明確な分がある数少ない項目といえます。
毎日レンジやオーブンを使う家庭では、この1.5kWhの差が1年を通じて積み重なっていきます。他の項目は一長一短ですが、消費電力量だけはNE-BS9Eが上回っている点として覚えておいてください。
まとめ
NE-BS9EとAX-RS1Dは、オーブンの温度調節や発酵機能、レンジの出力段階、庫内の高さなど12項目で表記が異なります。数値としてはっきり優劣が出るのは年間消費電力量で、NE-BS9Eが72.0kWh/年、AX-RS1Dが73.5kWh/年と1.5kWhの差があります。
それ以外の項目は本体サイズや温度設定の刻み方など、使い方によって受け止め方が変わる違いといえます。
どちらのメーカーを選ぶか
パナソニックNE-BS9E が向く人
毎日使う中で年間消費電力量の差を積み重ねたくない人や、庫内の高さに10mmでも余裕を持たせて背の高い器を使いたい人には、NE-BS9Eが向いています。オーブンを70℃という低い温度から使いたい料理を作る機会が多い人や、発酵の温度を5℃刻みで細かく指定したい人にも、この機種の設定幅がおすすめです。
シャープAX-RS1D が向く人
自動メニュー数の多さや、レンジの出力を200W相当の段階も含めて使い分けたい人には、AX-RS1Dが向いています。過熱水蒸気(ヘルシオエンジン)という名前の加熱方式や、絶対湿度を使ったらくチン!センサーの構成に魅力を感じる人にも合う機種ではないでしょうか。



