パナソニックと日立の電子レンジ・オーブン、2段調理の有無で選ぶべき?|NE-BS8DとMRO-S8Dの違い【2026年9月】
※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます
今回比較するのはこちらの2機種
パナソニックビストロ 2025年モデル(NE-BS8D)
日立ヘルシーシェフ 2025年モデル(MRO-S8D)
MRO-S8Dは庫内幅41.5cmの31Lワイド&フラット庫内を備えた過熱水蒸気オーブンレンジで、大きめの皿やピザも出し入れしやすい設計です。庫内底面のテーブルプレートは外して丸洗いでき、側面・背面のシリコン系塗装と凹凸のないフラットな天面によって、庫内のお手入れをしやすくしているのです。
重量センサーが食品の重さをはかり、あたためや解凍の加熱量を自動で算出するほか、らくらくプレート焼きでは冷凍の鶏肉や魚をレンジとオーブンの複合加熱でオートで焼き上げます。過熱水蒸気を使ったノンフライ調理や、揚げ物などを温め直すリベイク機能も備えていて、頼れる一台といえます。
独自の機能
- らくらくプレート焼き冷凍の鶏肉・魚をレンジとオーブンの複合加熱でオートで焼き上げます。
- 分量おまかせのあたため・解凍重量センサーで食品の重さをはかり、加熱量を自動で算出してあたため・解凍します。
- おかずあたため分量が同じ最大2品を同時に適温まであたため、冷凍と冷蔵の組みあわせにも対応します。
- ノンフライ過熱水蒸気とオーブンを使い、油を使わずにフライ料理をカラッと調理します。
前モデル(MRO-S8C・2024年発売)からの変更点
スチームと過熱水蒸気の方式は、前モデルの給水タンク式・ボイラー式から、どちらもカップ式に変わりました。オートメニュー数は113から118、レシピ数は136から150に増え、表示部にはバックライトが付いて、料理ボタンとリベイクボタンも新たに備わっています。
一方で本体質量は約15.5kgから約15.0kgへ軽くなっているので、設置場所によっては扱いやすさを感じられるでしょう。
項目ごとの比較
オーブンの最高温度50°C差
オーブンの最高温度は、庫内をどこまで高温にできるかを示す数値です。温度が高いほど、パンやピザなど表面をしっかり焼き上げたい料理に向きます。
300℃と250℃で、50℃の差があります。パナソニックはより高温での焼き上げが可能で、日立は250℃までの範囲で通常のオーブン料理に対応します。
バゲットやピザなど高温での焼き色を重視するならパナソニック、250℃までで足りる料理が中心ならどちらでも対応できるでしょう。
年間消費電力量7.3kWh差
年間消費電力量は、一定の条件で1年間使い続けたときに消費する電力量の目安として、各メーカーが算出している数値です。
NE-BS8Dは72.0kWh/年、MRO-S8Dは79.3kWh/年で、NE-BS8Dのほうが7.3kWh少なくなっています。数値が小さいほど1年間を通じて消費する電力量が少なく済むということですから、日常的に使う頻度が高い家庭ほどこの差が積み重なっていきます。
年間の消費電力量を少しでも抑えたい場合は、NE-BS8Dのほうが有利な数値になっているといえるでしょう。
総庫内容量1L差
総庫内容量は加熱室内部の容積を表す数値で、数値が大きいほど大きな皿やまとまった量の料理を一度に入れやすくなります。
30Lと31Lで、数値としての差は1Lです。日立は庫内の形状を「ワイド&フラット」としており、横に広く平らな庫内であることが示されています。
容積そのものの差は1Lとわずかですが、横に広く平らな庫内を使いたい人には日立の庫内形状が判断材料になるでしょう。パナソニックの30Lも通常のオーブン調理に十分対応できる広さです。
質量4kg差
質量はNE-BS8Dが約19kg、MRO-S8Dが約15.0kgで、その差は約4kgです。この差は日常的な置き場所の移動よりも、購入時に棚の上段など高い場所へ持ち上げて設置する作業のしやすさに関わってきます。
高い位置の棚に設置する予定があるなど、持ち上げる作業のしやすさを重視するならMRO-S8Dのほうが扱いやすい質量といえます。
種類
スチームオーブンレンジは電子レンジとオーブンに水蒸気を使った加熱機能を組み合わせた調理家電の呼び方で、オーブンレンジは電子レンジとオーブンの機能を一台にまとめた調理家電の呼び方です。
呼び方は商品ジャンル上の分類であり、水蒸気を使った加熱そのものは下の「過熱水蒸気」の項目で確認できます。
オーブン・グリルの加熱方式
- 2段調理 コンベクションオーブン
- 最高温度(自動):250℃
- 方式:上下ヒーター式
- ヒーター:上下平面ヒーター
- 段数:1段
- 短時間運転。
コンベクションオーブンは庫内の熱風を循環させて食材全体を均一に加熱する方式で、上下ヒーター式は上下に配置したヒーターの熱で直接加熱する方式です。
パナソニックは2段調理に対応したコンベクション方式で、複数の料理を同時に焼きやすくなっています。日立は1段仕様ですが短時間運転が示されており、少量を素早く焼き上げたい場面に向きます。
一度に複数の料理を並べて焼きたい人はパナソニック、少量を短時間で仕上げたい人は日立が候補になるはずです。
過熱水蒸気
過熱水蒸気は100℃を超える高温の水蒸気を庫内に送り込む機能で、油を使わない調理や食材の乾燥を抑えた加熱に使われます。
日立はカップ式で、専用のカップに水を入れてから使うタイプであることが分かります。パナソニックは過熱水蒸気機能を備えていることは示されていますが、給水方法までは表からは分かりません。
日立は使うたびに給水カップへ水を用意する手間がある方式です。給水の手間を具体的にイメージしたい人は、カップ式かどうかで確かめてみてください。
オーブンの段数
オーブンの段数は、庫内に同時に置ける天板の数の目安です。段数が多いほど、一度に並べられる料理の数が増えます。
パナソニックは2段のため主菜と副菜を同時に焼くといった使い方がしやすくなります。日立は1段ですが、庫内の高さ方向をひとつの料理のために丸ごと使えます。
一度に2品を並べて焼きたい人はパナソニック、丈の高い料理を庫内いっぱいに使いたい人は日立が向いているといえます。
発酵機能
発酵機能は、パン生地や甘酒などを一定の温度に保って発酵を進めるための機能です。
パナソニックは30~65℃を5℃刻みで設定でき、パン生地の発酵から甘酒・ヨーグルト作りまで幅広い温度帯に細かく合わせられます。日立は30・35・40・45℃の4段階で、基本的な発酵用途の温度帯をカバーしています。
発酵に使う温度をこまかく調整したい人はパナソニック、代表的な温度帯で足りる人は日立でも用途を満たせるでしょう。
グリルの方式
グリルは食材の表面に焼き色や焦げ目をつける機能で、平面ヒーターは面状の発熱体を使って熱を当てる方式です。
日立は上下にヒーターを配置した方式で、食材の両面に熱を通しやすい構成です。パナソニックは大火力をうたう平面ヒーターで、焼き上がりの火力が強い点が特徴として示されています。
両面からの加熱を意識するなら日立の上下ヒーター方式、火力の強さを重視するならパナソニックの大火力平面ヒーターが判断材料になりますね。
レンジの出力
レンジ出力は電子レンジ機能の加熱パワーを表す数値で、数値が大きいほど短時間で温まり、数値が小さいほど解凍や保温向きの弱い加熱になります。
パナソニックは1000Wから150W相当まで複数段階を選べるため、解凍や保温など弱めの加熱にも細かく対応しやすくなっています。日立は1000Wを中心に、手動・自動とも最大3分間という運転時間が示されています。
加熱の強さを細かく使い分けたい人はパナソニック、1000Wでの運転を基本に考えるなら日立という判断ができるでしょう。
センサー
センサーは食品の状態を検知して加熱時間や出力を自動で調整する仕組みで、温めムラや加熱しすぎを抑える役割があります。
パナソニックの赤外線センサーは食品表面の温度分布を検知して加熱を調整するタイプです。日立は重量センサーで食品の重さを検知し、さらに蒸気・温度センサーも組み合わせて仕上がりを判断します。
温度分布で判断するか、重さや蒸気の情報を組み合わせて判断するかという検知方法の違いなので、自動調理に任せたい料理の傾向に合わせて選んでみてください。
掲載レシピ数
掲載レシピ数は、本体やレシピブックなどで案内されている調理メニューの件数です。
153件と150件で、差は3件です。
件数はほぼ同じ水準なので、この項目だけで選び分ける必要はあまりないでしょう。
自動メニュー数
自動メニュー数は、ボタン一つで加熱時間や温度を自動設定してくれる調理メニューの件数です。
パナソニックが130、日立が118で、12件の差があります。件数が多いほど、温度や時間を自分で調整せずに任せられる料理の種類が増えます。
自動まかせで作れる料理の幅を広げたい人はパナソニックが選択肢が多く、日立も118件と基本的な料理を幅広くカバーしています。
庫内有効寸法
設置に必要な放熱スペース
- 左右背面ピッタリ。上方8cm以上あけてください。
- 背面 壁ピッタリ
- 左右4.5cm・上方10cm以上
設置に必要な放熱スペースは、庫内から出る熱を逃がすために本体の周囲に空けておく隙間のことで、置き場所を決める際の実寸として使う数値です。
NE-BS8Dは左右と背面を壁にぴったり付けて設置でき、上方だけ8cm以上のスペースを確保すれば設置できます。MRO-S8Dは背面を壁に付けられますが、左右には4.5cmの隙間が必要で、上方は10cm以上とNE-BS8Dより広いスペースを求められます。棚の幅に余裕がない置き場所ではNE-BS8Dのほうが収まりやすく、上の棚板までの高さが低い置き場所でもNE-BS8Dのほうが設置しやすくなります。
左右の壁際にぴったり寄せて置きたい場合や、上の棚までの高さが限られている場合は、設置予定の場所を測ってNE-BS8Dの条件と比べてみてください。
オーブンの段数と温度、加熱方式に差があります
NE-BS8Dはオーブンを2段で使うことができ、最高温度は300℃まで上がります。MRO-S8Dはオーブンが1段で、最高温度は250℃です。
段数の差は1段、最高温度の差は50℃で、一度にたくさん焼きたい人や高温でしっかり焼き上げたい料理が多い人ほど、この差を実感しやすいのではないでしょうか。
加熱方式の欄を見ると、NE-BS8Dは「2段調理 コンベクションオーブン」という仕様で、MRO-S8Dは最高温度(自動)250℃・上下ヒーター式・上下平面ヒーター・1段・短時間運転という仕様です。MRO-S8Dの仕様に添えられた「短時間運転」という言葉からは、手早くオーブン調理を済ませたい場面を想定していることが読み取れます。
グリルの方式も、NE-BS8Dが大火力平面ヒーター、MRO-S8Dが上下平面ヒーターグリルと、それぞれ異なる方式が採用されています。
過熱水蒸気の表記と発酵機能の設定幅が違います
過熱水蒸気については、NE-BS8Dが○という表記で、MRO-S8Dはカップ式という表記です。仕組みの説明のされ方は違いますが、どちらも水を使った加熱調理の機能を備えていることが読み取れますね。
発酵機能は、NE-BS8Dが30~65℃の範囲を5℃刻みで設定でき、MRO-S8Dは30・35・40・45℃の4段階から選ぶ形です。パン生地や甘酒など、発酵温度を細かく調整したいメニューが多い人にとっては、設定できる温度の刻み方の違いが使い勝手に関わってきます。
庫内の広さとセンサーの仕組みが違います
総庫内容量は、NE-BS8Dが30L、MRO-S8Dが31Lです。庫内有効寸法で見ると、NE-BS8Dは幅394mm×奥行309mm×高さ235mm、MRO-S8Dは401mm×344mm×218mmで、MRO-S8Dは奥行と幅にゆとりがあり、NE-BS8Dは高さにゆとりがあります。
大きめの平皿を横に並べたい人にはMRO-S8Dの奥行の広さが、背の高い器を使いたい人にはNE-BS8Dの高さが、それぞれ活きてくるでしょう。
センサーは、NE-BS8Dがスイングサーチ赤外線センサー、MRO-S8Dが重量センサーと蒸気・温度センサーを組み合わせた仕組みです。温めの仕上がりを左右する部分なので、どちらの方式で加熱ムラを抑えているかを知っておくと、日々の温め直しの結果を理解しやすくなります。
レンジの出力とメニュー・レシピ数に差があります
レンジの出力は、NE-BS8Dが1000・600・500・300・150W相当に加えて300Wのスチーム出力を備えています。MRO-S8Dは1,000Wで、手動・自動とも最大3分間という条件が示されています。
細かく出力を切り替えて温めたい人にはNE-BS8Dの段階の多さが扱いやすく、短時間でしっかり温める場面が中心の人にはMRO-S8Dのシンプルな出力構成でも十分こと足りるはずです。
掲載レシピ数は、NE-BS8Dが153、MRO-S8Dが150で、差は3です。自動メニュー数は、NE-BS8Dが130、MRO-S8Dが118で、差は12です。
数の差はわずかですが、日々のメニュー選びで自動調理に頼る場面が多い人ほど、選択肢の幅として体感しやすい部分ですね。
設置スペースと質量、年間消費電力量に差があります
NE-BS8Dは左右と背面を壁にぴったり寄せて設置でき、上方だけ8cm以上のすきまを確保する形です。MRO-S8Dは背面を壁にぴったり寄せられますが、左右には4.5cm、上方には10cm以上のすきまが必要です。
左右の幅にあまり余裕がない設置場所を考えている人は、左右をぴったり寄せられるNE-BS8Dのほうが置き場所の選択肢を広げられるでしょう。
質量は、NE-BS8Dが約19kg、MRO-S8Dが約15.0kgで、差は4kgです。持ち上げて置き場所を変える機会がある家庭では、この4kgの差が作業のしやすさに関わってきます。
年間消費電力量は、NE-BS8Dが72.0kWh/年、MRO-S8Dが79.3kWh/年で、差は7.3kWhです。毎日繰り返し使う家電なので、この7.3kWhの差は使う年数が長くなるほど積み重なっていくものです。
まとめ
パナソニックのNE-BS8Dと日立のMRO-S8Dは、ともに2025年発売のオーブンレンジですが、オーブンの段数・最高温度・庫内の広さの作り方が大きく異なります。オーブンを2段で使いたい人や高温でしっかり焼き上げたい人にはNE-BS8Dが向いていて、庫内の広さや本体の軽さを優先したい人にはMRO-S8Dが向いているといえます。
年間消費電力量もNE-BS8Dの方が7.3kWh少なく済みます。
いちばん差が出る項目
オーブンの最高温度
NE-BS8D のほうが 50°C違います。
| パナソニック NE-BS8D | 300℃ |
|---|---|
| 日立 MRO-S8D | 250℃ |
年間消費電力量
NE-BS8D のほうが 7.3kWh、省エネです。
| パナソニック NE-BS8D | 72.0kWh/年 |
|---|---|
| 日立 MRO-S8D | 79.3kWh/年 |
総庫内容量
MRO-S8D のほうが 1L、節水です。
| パナソニック NE-BS8D | 30L |
|---|---|
| 日立 MRO-S8D | 31L ワイド&フラット庫内 |
どちらのメーカーを選ぶか
パナソニックNE-BS8D が向く人
オーブンを2段で同時に使いたい人や、300℃までの高温でしっかり焼き上げたい料理を作る人には、NE-BS8Dが向いています。レンジの出力段階が細かく分かれている点や、年間消費電力量が72.0kWh/年と少なめな点も、日々の使い勝手や長く使うコストを重視する人にとって選びやすい理由になるでしょう。
日立MRO-S8D が向く人
庫内の広さや本体の軽さを優先したい人には、MRO-S8Dが向いています。総庫内容量が31Lとやや広く、質量も約15.0kgとNE-BS8Dより軽いので、庫内に大きめの器を並べたい人や本体の取り回しを重視する人に合っているのではないでしょうか。



