シャープとソニー、サウンドバーは出力の差で選ぶべき?|HT-SB700とHT-S2000の違い【2026年9月】
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今回比較するのはこちらの2機種
シャープAQUOSオーディオ 2023年モデル(HT-SB700)
HT-SB700は、映画館でも採用されている立体音響技術Dolby Atmosに対応したサウンドバーです。ハイトスピーカーを前向きに20°傾斜させて搭載しており、上方向への音の広がりを再現します。
本体の幅は52cmに抑えられているため、リビングや寝室など設置する場所を選ばないのではないでしょうか。AQUOSファミリンクに対応しており、AQUOSの画面からサウンドバーの操作や動作状態の確認ができます。
独自の機能
- Dolby Atmos対応映画館でも採用されている立体音響技術を、コンパクトなサウンドバーで再生できます。
- 20°前傾ハイトスピーカーハイトスピーカーを前向きに20°傾斜させることで、上方向への音の広がりを再現します。
- 横幅52cmのコンパクト設計横幅を52cmに抑えているため、リビングや寝室など置き場所を選ばず設置できます。
- AQUOSファミリンク対応AQUOSの画面からサウンドバーの操作や動作状態の表示を行えます。
ソニーサウンドバー 2023年モデル(HT-S2000)
HT-S2000は、2023年6月に発売されたソニーの3.1chサウンドバーで、Dolby AtmosとDTS:Xの両方に対応しています。フルレンジ2基とウーファー2基を含む5つのスピーカーユニットを搭載し、テレビの2ch音声もリモコン操作で立体的な音場に変換する機能を備えています。
サブウーファーやリアスピーカーを別売りで追加すれば、低音やサラウンドの表現を後から拡張することもできるので、まずは本体だけで試してみてはいかがでしょうか。スマートフォン用アプリ「BRAVIA Connect」に対応しており、リモコンが手元になくてもスマートフォンから操作できます。
独自の機能
- Vertical Surround Engine高さ方向の立体音響を大画面テレビに合わせて最適化し、Dolby AtmosやDTS:Xだけでなく2chのテレビ番組もリモコンひとつで立体的な音場に変換します。
- X-Balanced Speaker Unit新形状の振動板を採用したスピーカーユニットで、音の歪みを抑えてクリアな高音質を再現します。
- オプションスピーカーによる拡張サブウーファーやリアスピーカーを別売りで組み合わせることで、低音の深さやサラウンドの広がりを後から追加できます。
- BRAVIA Connectアプリ対応スマートフォンをリモコン代わりに使い、機器の操作ができます。
項目ごとの比較
実用最大出力(合計)180W差
実用最大出力は、スピーカーが音を歪ませずに出せる音量の目安になる数値です。数字が大きいほど、大音量再生時の余裕が生まれます。
HT-SB700の70Wはフロント40Wとハイト30Wを合わせた数値で、しかも非同時駆動という条件がついています。HT-S2000の250Wはこの数値だけで70Wとの差が180Wあり、広い部屋や大音量での視聴でも音が歪みにくいと考えられます。ただし出力が大きい分、後述の消費電力もHT-S2000の方が高くなっているのです。
出力の余裕を重視するならHT-S2000が有利です。狭い部屋でそこまでの音量を必要としない人には、HT-SB700の70Wでも十分な場面が多いのではないでしょうか。
本体の大きさ
幅はHT-SB700が520mm、HT-S2000が892mmで372mmの差があり、奥行きもHT-SB700が113mm、HT-S2000が241mmで128mmの差があります。高さもHT-SB700が72mm、HT-S2000が131mmで59mmの差があるため、テレビ画面や台の高さとの兼ね合いも見ておく必要があります。
テレビ台の幅が狭い場合はHT-SB700が収まりやすく、幅に余裕がある設置環境ではHT-S2000も選択肢に入るのではないでしょうか。
消費電力35W差
消費電力は、機器を稼働させたときに使う電力の目安です。
HT-SB700は15W、HT-S2000は50Wで、35Wの差があります。HT-S2000は出力が70Wから250Wへと大きくなっている分、消費電力も相応に高くなっていると考えられます。日常的に長時間つけっぱなしにする使い方では、この差が積み重なっていくでしょう。
消費電力の低さを重視する人はHT-SB700、出力とのバランスを踏まえて選びたい人はHT-S2000の50Wを確かめてみてください。
バー本体の質量2kg差
HT-SB700は約1.7kg、HT-S2000は3.7kgで、2.0kgの差があります。テレビ台の耐荷重や、壁掛け設置での取り付けやすさ、設置後に位置を微調整する際の扱いやすさに影響するのです。
本体を軽く扱いたい人はHT-SB700、多少重くても出力や構成を優先したい人はHT-S2000という目安になるでしょう。
チャンネル数・スピーカー構成
- 2.0.2ch
- バースピーカー: HT-S2000
- チャンネル数: 5
チャンネル数とスピーカー構成は、サウンドバーが再生できる音の方向の数を表します。数字が増えるほど、前後左右や高さ方向など、より多くの方向から音を出せるのです。
HT-SB700は2.0.2chで、フロント2chに天井方向へ音を反射させるハイトスピーカーを2つ組み合わせた構成です。HT-S2000はチャンネル数5と記載されており、バー1本でより多くの方向の音を作り出す設計になっています。どちらもバー単体でサラウンド感を出す仕組みですが、音の広がり方の作り方は異なりますね。
HT-SB700はハイトスピーカーを備えた2.0.2ch、HT-S2000は5chの構成です。天井方向からの音の広がりを重視する人はHT-SB700を、表示されたチャンネル数の多さを目安にしたい人はHT-S2000を確かめてみてください。
対応音声フォーマット
- Dolby Digital/Dolby Digital Plus/Dolby TrueHD/Dolby Atmos/MPEG-2 AAC/PCM(最大7.1ch)
- Dolby Digital: ●
- Dolby Digital plus: ●
- Dolby Dual mono: ●
- DTS: ●
- DTS 96/24: ●
- LPCM 2ch: ●
- LPCM fs: -48kHz/24bit
- MPEG-2 AAC: ●
- MPEG-4 AAC: ●
- Dolby TrueHD: ●
- DTS HD High Resolution Audio: ●
- DTS HD Master Audio: ●
- DTS ES: ●
- LPCM: 2ch/5.1ch/7.1ch
- LPCM fs: -192kHz/24bit
対応音声フォーマットは、映画やテレビ番組の音声信号をサウンドバーがどう解釈して再生できるかを示す項目です。対応フォーマットが多いほど、再生する映像ソフトの音声を本来の形で楽しめます。
HT-SB700はDolby AtmosやDolby TrueHDを含む主要フォーマットに対応しています。HT-S2000もDolby Digital PlusやDolby TrueHD、MPEG-2 AACなど幅広いフォーマットに対応しており、両機種とも映画コンテンツで使われる主要な規格をカバーしているのです。
どちらも主要な音声フォーマットに対応しているので、フォーマットの対応状況だけで選び分ける必要は少ないといえます。手持ちのソフトや配信サービスで使われているフォーマットが表にあるかどうか、確かめてみてください。
Bluetoothコーデック
- SBC/AAC
- AAC: ●
- SBC: ●
BluetoothコーデックはスマートフォンなどからBluetoothで音楽を飛ばすときの音質・遅延に関わる規格です。AACはiPhoneとの組み合わせで、SBCは幅広い機器で使われます。
両機種ともAACとSBCに対応しており、この項目では値に差はありません。
出力とスピーカー構成には180Wの差があります
HT-SB700の実用最大出力は70W(フロントスピーカー40W+ハイトスピーカー30W、非同時駆動、JEITA)です。スピーカー構成は2.0.2chとして示されており、正面のステレオ音声に高さ方向の音を加える組み方になっています。
HT-S2000は、バー本体1台で5chを再生する構成です。実用最大出力は250Wで、内訳としてフロントが50W/50W、センターが50Wという数値が示されています。
スピーカーユニットは45×82mmのものを3基備えるほか、別にX-balanced Speaker unitを2基備えるという記載もあります。
実用最大出力で比べると、HT-SB700の70WとHT-S2000の250Wでは180Wの開きがあります。数字の大きさがそのまま音圧や低音の厚みの余裕になるため、広い部屋で音量を上げて楽しみたい人ほど、この差を意識する価値があるといえます。
一方でHT-SB700の2.0.2ch構成は、コンパクトな筐体で正面定位と高さ方向の広がりを両立させる組み方だと理解しておくとよいでしょう。
対応フォーマットとBluetoothコーデックの記載範囲が異なります
対応する音声フォーマットとして、HT-SB700の仕様にはDolby Digital、Dolby Digital Plus、Dolby TrueHD、Dolby Atmos、MPEG-2 AAC、PCM(最大7.1ch)が挙げられています。Blu-rayやテレビ放送で使われる主要な形式がひととおり並んでいる形です。
HT-S2000の仕様には、Dolby DigitalやDolby Digital plusに加えて、DTS、DTS 96/24、DTS HD High Resolution Audio、DTS HD Master Audio、DTS ES、DTS:Xといった項目、そしてDolby Digital plus/Atmos、Dolby TrueHD/Atmos、Dolby Atmosという組み合わせが並んでいます。LPCMについても2ch/5.1ch/7.1ch、fsは-192kHz/24bitまでの記載があります。
Bluetoothのコーデックは、HT-SB700がSBC/AAC、HT-S2000がAACとSBCで、どちらもスマートフォンからのワイヤレス再生に使う基本的な組み合わせです。HT-S2000の仕様にはBluetoothのバージョン5.2やWi-Fi(a/b/g/n/ac)の記載もあり、無線での接続方法を仕様書で確認したい人はここも見ておくと安心でしょう。
設置に関わる外形寸法と質量に差があります
バー本体の外形寸法を比べると、幅はHT-SB700が520mm、HT-S2000が892mmで372mmの差があります。高さはHT-SB700が72mm、HT-S2000が131mmで59mmの差、奥行きはHT-SB700が113mm、HT-S2000が241mmで128mmの差です。
テレビ台に置く場合、幅も奥行きもHT-S2000のほうが大きな設置スペースを必要とします。テレビ台の奥行きが浅い場所や、幅に余裕が少ない場所に置きたい場合は、この差が置けるかどうかをそのまま左右するのです。
質量はHT-SB700が約1.7kg、HT-S2000が3.7kgで、差は2kgです。壁掛け設置を考える場合や、模様替えで持ち運ぶ機会がある場合は、この重さの差が取り付けや移動のしやすさに関わってくるでしょう。
消費電力にも35Wの差があります
消費電力は、HT-SB700が15W(待機消費電力1.1W)、HT-S2000が50Wで、35Wの差があります。待機時消費電力については、HT-S2000の仕様に0.5W以下という数値が示されています。
テレビと一緒に毎日長時間つけておく機器なので、稼働中の消費電力の差は使うたびに少しずつ積み重なっていきますね。どちらが優れているというより、日々の使い方の中で頭に入れておきたい数値だといえます。
まとめ
HT-SB700とHT-S2000は、実用最大出力が70Wと250Wで180Wの差があり、本体サイズも幅で372mmの開きがあります。シャープのHT-SB700は幅520mm・質量約1.7kgとコンパクトにまとまっているのに対し、ソニーのHT-S2000は250Wの出力と5ch構成のバー本体を備えているのです。
設置スペースと求める音量のどちらを優先するかで、選ぶ機種が変わってきますね。
どちらのメーカーを選ぶか
シャープHT-SB700 が向く人
設置スペースが限られていて、テレビ台の奥行きや幅にあまり余裕がない部屋でコンパクトなサウンドバーを探している人にはHT-SB700が向いています。幅520mm、質量約1.7kgと本体が小さく軽く、消費電力も15Wに抑えられているため、置き場所や日々の電気の使い方の面で扱いやすい機種だといえるでしょう。
ソニーHT-S2000 が向く人
実用最大出力が250Wと大きく、広い部屋や大音量での映画・音楽再生を重視する人にはHT-S2000が向いています。フロント50W/50W・センター50Wという出力の内訳やDTS:Xを含む幅広いフォーマットの記載があり、幅892mm・奥行き241mmの設置スペースを確保できるなら、その出力の余裕を活かせるはずです。



